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続き ページ38

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shaside


何度も鳴るインターホンに急かされながら扉を開けるとそこにはもちろんゾムいた。


「思ったより早かったな…ってなんでお前自転車なん?」

歩いてきていると思ったのだが、彼は自分の自転車で来ていたらしい。

「その方が早いやろ。」
「…まぁ、せやなぁ。」

いや、そうかも知れないが!
行き帰り話しにくいし、一緒にいられる時間短くなるやん。
彼の自転車姿はちょっとカッコいいが。

…でも、そんなこと言えるはずもなくて小さくため息を付いて庭の方へと向かった。

「じゃあ、俺も自転車持ってくるから、ちょっと待ってて。」
そう言って自分の自転車の取っ手に手をかけようとした時、彼はいつの間にか自分の乗っていた自転車から降りていて、俺の手をぐい、と自分の方に引っ張った。

「え、ゾム?」
「二人別々じゃなくてさ、一緒に乗ろうや。」
「…へ?」
「だってそしたら行ってる途中でも話せるし。」

なら歩いていけばいいのにとか、話しながらって危ないんじゃなんて色々考えたが、結局彼の言うとおりだな、なんて思って。

「分かった。後ろ乗ればいいんやな?」
「せや!」

もう一度彼が乗った自転車の後ろにゆっくりと乗る。
よく考えてみれば自転車の後ろなんて乗ったことが無くて意外と前が見えなくて怖かった。

「じゃぁ、しっかり掴まっといてや。」

そう言ってニヤリ、と笑う彼。
実を言うと今だって怖くて仕方ないのに、つい強がって、「落ちんわこんなん」なんて言ってしまった。



彼がペダルに足を乗せると、ゆっくりと自転車が動き出した。
最初は風をほのかに感じる程度だったのだが、徐々にスピードが上がり、髪が後ろになびいていく。まだ肌に触れるとひんやりと感じる風を切って進むのは気持ちがいいし、ちょくちょく彼と話しながら進むのは楽しくないわけがない。



だが、俺はずっとどこか上の空だった。

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あーちあ(プロフ) - ゆぽさん» ゆぽさん、コメントありがとうございます!sha受けかわいいですよね〜!(>ω<) (2022年11月3日 11時) (レス) id: c941e8c409 (このIDを非表示/違反報告)
ゆぽ - 初コメ失礼します。今、シリーズを全部見させてもらってます。shaちゃん受け大好きなので、すんごく嬉しいです‼ (2022年10月31日 8時) (レス) @page23 id: 07932f3154 (このIDを非表示/違反報告)
色怕(プロフ) - あーちあさん» 大丈夫です!!ありがとうございます! (2022年4月8日 19時) (レス) id: 786b3b0688 (このIDを非表示/違反報告)
あーちあ(プロフ) - 色怕さん» 色怕さん、コメントありがとうございます!zmshaですね!分かります!!sha受けいいですよね〜!!!ここのお話はすでに一杯なので、ぱぁと6での更新になりますが、大丈夫でしょうか? (2022年4月7日 15時) (レス) id: 89bdb2b3c8 (このIDを非表示/違反報告)
色怕(プロフ) - 初コメ失礼します!sha受け大好きなので最高でした!よかったらzmshaを書いていただきたいです..!! (2022年4月7日 15時) (レス) id: 786b3b0688 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あーちあ | 作成日時:2021年1月22日 7時

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