シェアル物語 (ページ4)

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欲しい　　シェゾside ページ4

シェゾ「たぁっ！アレイアード！」

とある地下ダンジョンにシェゾの声が響き渡っている。

戦いつつ、くらりとめまいがしたようで、ぐっ,,と目を細めた。

シェゾ「くっ,,邪魔だぁっ！そこを、どけ！」

力任せに剣を振るうが、いつもの彼とは違い、敵を倒すのにも時間がかかっている。

シェゾ「ぐっ。あれさえ、無ければ,,,」

シェゾがこの洞窟に来たのには、理由がある。

～～～～～～五日前～～～～～～～

いつも通りに、シェゾは魔導の本を読んでいた。

すると、外からアルルとカーバンクルの、明るい笑い声が聞こえてきた。

アルルとカーバンクルが草原に向かっているようだった。

アルル「ふふっ。あ、カーくん、かけっこで勝った方がサタンのとこ行ってパーティー
　のこと断ってくる。ってのはどう？,,,じゃあ、よーい、ドン！」

かー君「ぐ、、ぐぐっ！？」

アルル「あはははっ♪楽しいね。おーい、カーくん。おーいで。」

ドクンッ,,,ドックン,,,

シェゾ「ぐあぁっ,,,,はぁっ、はぁっ,,,,」

ただの日常、たったそれだけなのに、なぜか、彼を変えた。

何気ない会話が、なぜか、彼を苦しめた。

シェゾ「あ”あ”あ”ぁ”っ,,,,,欲しい,,,欲しい,,,。」

「こんなに、欲しいのに、何が欲しいのかも分からない、、、なんて、な,,,。」