シェアル物語 (ページ24)

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スキマ①　視点色々ページ24

～５話「何が,,,欲しいんだ,,,？」から～

気づいた時には日はのぼり、小鳥がさえずり、木の葉は揺れていた。

シェゾは目の前が霞んでいるのか、フラフラとおぼつかない足取りでいつもの洞窟へ進んでいった。

シェゾ「,,,,,,,,？」

ぼんやりと、青いアーマー、ポニーテールと黄色い物体が見えてきた。

ぷよん、ぷよんという音と、「アイスストーム」の呪文が聞こえてきた。

シェゾ「(ぷよ勝負,,,アルルか,,,,,？) お前ら、そこ、で,,,何をして、いるんだ,,,？」

アルル「えっ,,,？」「ぐっ,,,？」

アルルがさっと振り返ったその瞬間、シェゾは、時が止まったように感じた。

ふわりとアルルの髪がゆれる。

振り返ると同時にアルルの金色に輝く目がキュッと縮んだ。

驚愕しているのにもかかわらず少女の顔は整っていた。

やはり、こいつの全てが、欲しい――

シェゾ「(って,,,,

　今、俺は,何を考えたんだ？)」

かー君「ぐぐぐぐぐっぐーぐっ？(シェゾ、大丈夫？)」

シェゾの思考がこんがらがりそうになっていると、カーバンクルがシェゾに声を掛けた。

それで我に返ると、シェゾは今のことを脳内から叩き出した。

シェゾ「(こっ、今回のもいつも通り‶魔力"が抜けただけだ。脳内でも抜けてしまっただけだ。
　よし、忘れるか,,)」

シェゾは、この記憶を自分の中で消してしまい、思い出されることは無かった。