ボクが守ってあげるよ ページ37
それはいつもより風が強い日のことだった…。
「はぁ、翔…今日も裕 翔、遅いな…。
撮影長引いてんのかな?」
「クゥン…」
ここ数日、ゆーとはドラマ撮影で忙しく、帰りが遅くなっているらしい。
時には日付をまたぐ日もあり、ボクが寝ている間に帰宅し、早朝に外出することも珍しくない。
だからかな?
りょーすけの元気がない…。
コーヒーを飲みながら、ソファで膝を抱えて座るりょーすけはケータイを握りしめ、何度もチラチラと画面をのぞき込む。
そんなりょーすけの膝に乗っかり、鼻先でツンツン攻撃をする。
ボクも居るから寂しがらないで!
一緒に遊んで待ってよう!
「ん?どうした?先に寝ておく?」
違うよー!遊ぼうよ!
「ふふふ…お腹見せちゃって〜!
うりゃあー!!」
ちょっぴり悪い顔をしてお腹をコショコショしてくるりょーすけから逃れるため、体をよじらせる。
それは止めてよー!こしょばいよー!
「あははは───
ピンポーンッ
ん?こんな時間に誰だろ?」
2人だけだった空間にやけに大きく響いたインターホンの音。
ボクとりょーすけとの楽しい時間に誰だよー!
……あっ、ゆーとかな?
しっぽを大きく振って待ち構えていると
りょーすけはボクの頭をポンポンと撫でてからモニターを確認する。
「あれ、誰も写ってないや…。
また知 念と圭人かな?」
ゆっくり玄関に近づくりょーすけの後を一緒に着いていく。
時計は大きな針が”24”を指そうとしていた。
誰だろー?ゆーとだったら嬉しいなぁ〜!
「裕 翔…?」
りょーすけの手がドアノブを触れようとした瞬間。
ガチャガチャっ!!!!!!!
「っ!?」
突然外側からドアノブがガチャガチャと回る音が大きく鳴り響いた。
思わず悲鳴が出そうになったりょーすけは口元を手で覆う。
「ワン!ワンワン!」
りょーすけ!ドアから離れて!
ボクは庇うようにりょーすけの前に出て威嚇する。
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のん - あーこんさん» こちらこそワガママ言ってすみません汗 楽しみにしてます! (2019年1月10日 19時) (レス) id: 104d3e0cd6 (このIDを非表示/違反報告)
あーこん(プロフ) - のんさん» コメント&リクエストいただきまして、ありがとうございます!こちらは基本的に本編だけを載せようと思っているので、短編集の方で書かせていただきます! 時間は掛かってしまいますが、よろしくお願いします。 (2019年1月5日 16時) (レス) id: a5a54f1026 (このIDを非表示/違反報告)
のん - このお話すごく好きです!リクエストいいですか?山田くんが大ちゃんや知念くんとラブラブしてて、それに嫉妬する裕翔くんと翔くんを書いて欲しいです! (2019年1月4日 1時) (レス) id: 104d3e0cd6 (このIDを非表示/違反報告)
千優(プロフ) - あーこんさん» 返信ありがとうございます!ずっと応援してます!お忙しいとは思いますが頑張ってください!! (2019年1月3日 22時) (レス) id: 23acac5f18 (このIDを非表示/違反報告)
あーこん(プロフ) - 千優さん» お待ちいただきまして、ありがとうございます!更新が遅くなってしまいますが、これからも応援してくれると嬉しいです(^^) (2019年1月3日 22時) (レス) id: a5a54f1026 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あーこん | 作成日時:2018年11月4日 11時