ドラマティックなLIFE【ヒプノシスマイク】

面倒臭い案件 ページ14

Side Change…


「はあ、売春…ですか」

このご時世、そんな違法行為は取り締まりきれないほど蔓延しているというのに…


「なぜこの案件が優先されているんです？」

テーブルに書類を投げる


書類に書かれていたのは、売春をしていると情報が多々寄せられている女の特徴と少ない個人情報


「仕方がないだろう、横浜に限らず多数のそういった店から苦情が来てるんだ」

「はぁ…ただの風俗店ごときの苦情で我々警察が動くなど…」


「そう思うのならさっさとこの女を捕まえここに連れて来い。この女を見つけ、女を使って汚い金を稼いでる雇い主を捕まえるまでこの案件は"お前"の案件だということを忘れるな
分かったらさっさと捜査にうつれ」


「…はぁ……了解しました」


自らテーブルに投げ捨てた売春女の書類を雑に掴んで、趣味の合わない煙草の匂いが蔓延した部屋を出た




「(…にしても、29で売春……ですか)」


煙草に火をつけながら考える


「(髪色…顔の特徴…大体の身長体格…出没目撃情報…たったこれだけの情報で探し出すなど、はぁ……面倒くさい)」

とにかく、この案件はくそ上司…おっと失礼、尊敬に値する上司からの命令なので最優先で取り掛かるとして…。


こういった人探しは池袋の"奴ら"が適任ではあるが……


「(近々またテリトリーバトルが控えているし、その手はあまり使いたくない…にしたって、これから人探して情報収集するのはもっと面倒だ…

はぁ……仕方ない)」




日も沈みかける中、俺は車を走らせた

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