私の彼氏は世界に一人

＊ ページ21

アーヤそんなこと思ってたんだ。

僕が思ってる以上に上杉のことが好き、いや、大好きなんだね。

小「アーヤ、ありがと。」

彩「えっ？」

小「これで僕も諦められるよ。」

彩「どういうこと？」

小「こんなこと言っても迷惑かもしれないけど僕、アーヤのことが好きなんだ。」

彩「えっ。それ、ほんと？」

小「うん。でも今の話を聞いてやっと僕の気持ちに踏ん切りがついたよ。ありがと。」

彩「小塚君、ありがと。でも私たちの関係は今までどうりだからね。高校生になっても、大学生になっても、社会人になっても、誰かの親になっても、人生の半分を過ぎても、ずっとずっと一緒だからね。」

小「気を使わなくていいんだよ。」

彩「・・・そんなことない！」

えっ？

彩「私ＫＺのみんなと出会えていろいろな世界を見ることができた。みんなに感謝してもしきれないよ。それにＫＺは私の自慢のチームだよ。こんなチーム世界中を探しても見つからない。このチームには特技も正確も全然違うメンバーばっかり。でも私たちは今までチームが解散になったことは一度もない。それは私たちのこころがつながってるから。綺麗な六角形がこのチームを支えててくれてるから。私は、今まで心がつながってる人たちに気を使ったことなんて一度もないよ。それに私、ずっとずっとみんなと一緒にいたい。言葉じゃ言い表せられないけど私はＫＺが大好きなの！」

アーヤは最後にあの綺麗な瞳からたくさんの涙を出した。

小「アーヤ、ごめん、本当にごめん。大丈夫だよ。僕にもみんなにもその気持ちは分かるから。」

僕の瞳にも一筋の涙が流れ出した。


小「アーヤ、そろそろケーキ作ろ。」

彩「うん。小塚君、ありがと。なんだかスッキリした。」


そして僕たちはケーキ作りを再開した。

パーティーの飾り付け→←ケーキ作り＆小塚の気持ち

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す