私の彼氏は世界に一人

ケーキ作り＆小塚の気持ち ページ20

小塚side

僕は今、アーヤとどんなケーキを作るかを考えてるんだ。

彩「和典は甘いのそんなに食べないから甘くないほうがいいよね。」

アーヤ、楽しそうだな。

良かったね、上杉の隣にいれて。

でも、僕の気持ちにも気づいてよ。

僕の恋に気づいてよ。

アーヤが上杉と付き合い始めたときはそんなに驚かなかった。

気付きたくなかったけどアーヤは上杉のことが好きだってことをうっすら気づいてたから。

こんな僕を好きになってくれるわけがないってことを僕が一番わかってたけどやっぱり悔しいよ。

でも、上杉で良かった。

上杉ならアーヤのこと幸せにできるって信じてたから。

彩「じゃあ、ちょっと甘さひかえめのチョコレートケーキにしよっか。」

あっ、アーヤの話全然聞いてなかった。

でも最後のほうは聞いてたからいっか。

僕たちは若武があらかじめ用意していたケーキの材料でケーキを作り始めた。

彩「ケーキの方ができたから20分やいてその間、少し休もっか。」

そして僕たちは椅子に座って焼き上がるのをまった。

聞いてみよっかな。

二人でいることなんてめったにないし。

小「ねえ、アーヤ。」

彩「どうしたの、小塚君？」

アーヤはそう言い、首をかしげた。

アーヤ、彼氏がいるのにそんなこと他の男子にやっちゃだめだよ。

小「・・・・上杉のどこを好きになったの？」

彩「えっ。」

アーヤの顔がだんだん赤くなっていく。

小「かっこいいところ？クールなところ？数学が得意なところ？」

彩「まあ、そういうところも好きだよ。でも、一番私がひかれたところは、」

ところは？

彩「みんなと違うところ。」

えっ？？

彩「初めて和典に会ったときはクールですごく怖い印象だった。それに、和典だけなんだか、なんていうんだろう、なんかこう、心を開いてないような感じだった。口数は少ないし、全然笑わないし、感情を表に出さないし。でも一緒に過ごしていくうちに和典がだんだん心を開いていったの。周りからじゃ見れないような笑顔を見せたりして。私、そのとき初めて思ったんだ、この人の笑顔は特別なんだって。この笑顔は私にとって誰よりも特別だってわかったときずっとこの笑顔を見ていたいなって思った。和典が笑ったときだけあたりに花が咲いたように見えた。私にとって和典の笑顔は天使の笑顔なんだ。そんな人は世界で一人」



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書ききれないので次のページに続きます。

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