11-酷い言い草 ページ13
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「今日は俺のライヴにようこそー!!!エヴィバディセイヘイ!!!」
ボイスヒーロー「プレゼント・マイク」。
エヴィバディセイヘイ。つまり、皆ヘイと言え。
だが、会場は静かだった。誰も何も言わない。
私もそうだった。
―――――どんな反応をしたらいいのだろう。
「えぇ、これって反応したらいいの〜……?」
「しなくていいだろ」
私の呟きに、エースくんが答える。声色は酷く冷たくて、私は思わずプレゼント・マイクを哀れに思ってしまった。
コアラちゃんもサボくんもすん、としており、こう言うものなのかと理解する。
「こいつあシヴィ―――――!!!受験生のリスナー!実技試験の概要をサクッとプレゼンするぜ!!アーユーレディ!?」
「……これも反応しなくていいのね〜」
ひとりで「YEAHH!!」と叫ぶプレゼント・マイク。
私も思わずすん、と真顔になった。
ルール説明によると、この後10分間の「模擬市街地演習」と行うらしい。
持ち込みは自由。サボくんは鉄パイプを持ち込んでいたので、少し吃驚した。
その後細かいルールを聞き、質問者が問われる。
そこで、手を挙げた者が1人。
「質問宜しいでしょうか!?」
七三分けに眼鏡。
如何にも真面目そうな顔をした男の子が、ハキハキとした声色で言った。
質問のついでに、彼はびしっ、と指を指した。
その相手は、私から離れた方に座る緑色の髪の少年と―――――私。
「ついでにそこの縮毛の君と耳の生えた君。先程からボソボソと……気が散る!!物見遊山のつもりなら即刻
思わず私はむっ、とした。
皆それなりに覚悟を決めて受験しに来ているのに、見ず知らずの人なんかに物見遊山など言われたくはない。
それに私は兎も角、「縮毛」と呼ばれた彼は、容姿を侮辱されている。
そして極めつけには周りでくすくすと笑う受験生達。
人を笑いものにするなんて、ヒーローどころか人として不味いのでは無いだろうか。
私がひとり顔を顰めめていると、隣に座っていたサボくんが私の肩に手を置いて立ち上がった。
「おいおい、その言い草はねェだろ」
私は少し不安になりながらサボくんを見上げる。
すると、彼は太陽のようににっ、と歯を見せて笑った。
サボくんは私の思った事をそのまま全て言ってくれた。
こんな大勢の人が居る中、思った事を言った彼に、思わずときめいてしまったのは秘密である。
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クロ - めちゃくちゃ面白いです！更新頑張ってください✨ (6月16日 2時) (
レス) @page16 id: bc50a78055 (このIDを非表示/違反報告)
_ururu_ - うり太郎さん» リクエストありがとうございます。了解しました。 (2021年12月10日 21時) (レス) id: 0cf7d72f9c (このIDを非表示/違反報告)
うり太郎(プロフ) - リクandコメ失礼します…!ベポ、シャチ、ペンギンと主ちゃんで遊園地が見てみたいです!! (2021年12月10日 21時) (レス) id: ccbe99882f (このIDを非表示/違反報告)
_ururu_ - どこでもニトリさん» リクエストありがとうございます。了解しました。 (2021年12月5日 21時) (レス) id: 0cf7d72f9c (このIDを非表示/違反報告)
どこでもニトリ - 初めまして!リクよろしいでしょうか?盃兄弟との絡みが見たいです!(特にサボくん)お願いします!! (2021年12月5日 21時) (レス) id: c9f8dc2643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：_ururu_ | 作成日時：2021年12月3日 19時
