嘘 ーSeasons rmpg girlー

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・壱馬 side



”○○の意識が戻った”



マネージャーからそう、伝えられた時、いまいち信じられなかった。



それでも、会いたい。顔が見たい。


その気持ちはメンバー全員同じだった。




急いでとってもらった飛行機に乗り込んで○○のところへ向かった。



なんでよりによって、遠征中に目覚ますんだよ……



移動は常に走って、走って。


やっと、病院に辿り着いた時、かなり遅い時間になっていた。


「「○○！！！！！！」」



病室に入れば、幻覚でもなんでもなく、そこに○○が居て。



壱馬「……っ、○○、」

『…、！か、ずま…さん、』



名前を呼べば、返してくれて。



堪らずに、○○を抱きしめた。


気を利かせて玲於さん達が部屋を出てくれた。


みんな、○○と話したいはずなのに。


”ちゃんとケジメつけろよ”


だからこそ、陸さんの言葉通り、ケジメをつけなければならない。




壱馬「……○○、俺の話聞いてくれる？」



抱きしめていた体を離そうとすると、それを拒むように抱き着いてきた○○。



”もうメンバーとしてしかみてない”



そう、言ってたのに…………




そんな可愛いことせんといて？




壱馬「○○、ちゃんと話がしたい」

『……壱馬さんっ、』

壱馬「っ、ん？」

『わたし、っ、』



俺の腕の中で小刻みに震えながら、○○が伝えてくれたことは




『ぜんぶっ、知ってたんです…っ、』

壱馬「…………え？」



完全に予想外なことだった。

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