［わかりやすく］小説の書き方講座［くわしく！］

その5　伏線 ページ6

伏線

さっきでましたね、伏線。
説明しにくいのですが、こういうことです

「ぜったいに玉手箱を開けないでくださいね」

と言うセリフ。危険とはいっていないし、開けたらおじいさんになるとも言っていないけれど、そういうことを言っているのがわかります。
つまり、フラグですね。

開けないでください→なにか危険かもしれないという伏線
開けておじいさんになる→伏線回収

そういうことです。こういう伏線を散りばめで、一つ一つ解いて行くと、感動と謎解きを一気に入れることができます。

「あの時、おじさんが私を切なげに見ていたのは、私が実の娘だと知っていたからなのね……！ おじさん、いえ、お父さん。ごめんなさい、気づけなくて。」

この文章で言えば、「あの時、おじさんが私を切なげに見ていた」というのが伏線です。

あの時、おじさんが私を切なげに見ていた、とか、
あの人の言うとおり、玉手箱は開けるべきでなかった、
とか、伏線回収をするには、そもそも伏線をはっておく必要がありますね。

なので、先程から書き加えている大まかな流れに書き足していきます。こういうふうにしていけば、大まかな流れは、もはや大まかではなく、小さくストーリーとなっていきます。



浦島太郎がつりをする
亀がいじめられてるのを見て
→「やめるんだ、抵抗できないものをいじめるな！」

助ける
亀が竜宮城へ連れて行ってくれる
→「ありがとう浦島太郎さん、あなたは命の恩人です。」

3日ほど泊まり帰るときに玉手箱をもらう
→浦島太郎綺麗な箱に感動する
→フラグ「絶対に開けないでください」

帰ると時間が進んでいる
玉手箱をあけたらおじいさんになる
→フラグ回収

こういう感じ。もっと長い話なら、いくつも伏線を入れるのもいいかもしれませんね。

彼がずっと私を見ていたのは私が好きだったから……！とか、
あの子が咳をしていたのは病気だったからなのか……！とか、色々応用出来ますし、少し難しいですが、小説のレベルはぐんと上がります。

その6　情景→←その4　台詞

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