56《竜胆Side》 ページ6
「おい、行けるか。」
「はい、灰谷さん。私はいつでも大丈夫です。」
今日の仕事は潜入だ。
部下の女と恋人のフリをしながら、秘密裏に開かれているパーティ会場のクラブに入る。
梵天と揉めてる極道と、取引のある極道が繋がっているらしい。
恋人のフリなど面倒な事は兄貴の担当だが、いかんせん取引を担当しているのが兄貴だ。
顔の割れてる兄貴じゃなくて、俺に白羽の矢がたった。
「灰谷さん、裏取れました。」
ボイスレコーダーを片手に戻って来る部下の腕を取ると、そのままクラブを後にした。
「報告は俺がやる。お前は帰れ。」
現場から少し離れたところで腕を離すと、部下に告げた。
「了解しました。」
礼をしながら見送る彼女を背に、俺は事務所に向かった。
報告を終えて、Aに連絡を入れた。
返事はない、寝たのか？
そう思ったが、次の日も連絡は来ない。
なんで返事してくんねーの。
なんかあったのか…？
募る不安と焦り。
「潰せ。」
そんな中、昨日の潜入の件にボスから指示がくだる。
夜、会いに行こう。
そう決めて俺は兄貴達と共に事務所を出た。
「裏切り者はスクラップ！！！！！そうだよなｧｧｱｱｱｱ！？！？！？」
薬をキメてラリった三途の声がうるさい。
荒らされた事務所を見ると、机の上に並べられた写真に目が止まった。
女の写真が並んでいる。
そこにAの写真があった。
「おいてめぇ、これなんだ？」
近くで倒れている男の髪を掴んで無理矢理起こすと、銃を喉元に突き付けた。
「そ、それは…あんたらの弱みだって、組長が……。」
瞬間、俺は銃を放った。
ふざけんな。
「竜胆ー、もう終わり。」
兄貴に体を羽交い締めにされて、動きを止めた。
部屋は血の海で、俺達以外に立っている者は居なかった。
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名無し(プロフ) - 葉月さん» 葉月さんコメントありがとうございます！なんと嬉しいお言葉😭私も灰谷兄弟が好きで、次の新作は蘭ちゃんで書こうかなと思ってます…！最後までお付き合いいただき、ありがとうございました🙇♀️ (2021年10月21日 11時) (
レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - まよさん» まよさんコメントありがとうございます！最後までお付き合いいただきありがとうございました！続編は検討中ですが、この先のお話も書きたいものがありまして、番外編を書こうかと思っております🙇♀️ (2021年10月21日 11時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 鮭るすさん» 鮭るすさんコメントありがとうございます！作者も竜胆さんと別れる時は泣きながら書きましたw自分の作品で泣いてくださる方が居るというとは幸せです😭最後までお付き合いいただきありがとうございました！新作ができたらまたぜひ🙇♀️ (2021年10月21日 10時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - I’m海月さん» I’m海月さんコメントありがとうございます！涙して下さったんですね…作者として本当に嬉しいです😭お気遣いありがとうございます！最後までお付き合いいただきありがとうございました🙇♀️ (2021年10月21日 10時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - ATR214YSさん» ATR214YSさんコメントありがとうございます！無事完結いたしました！最高だなんて嬉しいです😭最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました！🙇♀️ (2021年10月21日 10時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2021年10月13日 12時
