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仕事の帰り、いつもの様に花屋に立ち寄った。
「お、Aさん。今日もリンドウですか？」
あれからリンドウの花を買いに定期的に寄る様になって、店員さんも仲良しだ。
今日は私以外にもお客さんが居るみたい。
店員さんの声に振り返ったその人は、よく知る人だった。
「Aちゃん、久しぶりじゃーん。」
『ら、蘭さん。』
戸惑いながらも挨拶をすると、蘭さんは此方に近づいてくる。
「いつも“竜胆”買ってるんだー？」
ニコニコ笑う彼の”竜胆”の言葉は花の名前ではなくて、懐かしい彼の名前だった。
『えと、はい。この花、好きで…。』
嘘をつくわけにも行かず花が好きだからと、取ってつけた様な理由を述べると、蘭さんは意味深に目を細めた。
『蘭さんはどうしてここに？』
沈黙に耐えきれず、話を逸らす様に問いかける。
「ここ、俺の店。」
なんという偶然、私蘭さんの店で未練がましい事してたのか…。
「ねぇ、俺腹減ったから飯行こーよ。」
流石に気まずいと思って断ろうとするが、蘭さんは私の肩を抱いて歩き出してしまった。
竜胆さんと違って超絶マイペースお兄ちゃんって感じだよね。
顔が竜胆さんに似てるから、思い出しちゃって少し辛い。
あれよあれよという間に車に乗せられると、いつか竜胆さんと3人でディナーを食べたホテルに着いた。
「懐かしくない？」
『はい、とっても…。』
まだ付き合っていなかったあの頃を思い出す。
あの頃から竜胆さんはすごく優しかったんだ。
『前も思いましたけど、蘭さんも竜胆さんもザルすぎない…？』
ディナーを終えた私と蘭さんは、同じホテル内のバーに来ていた。
蘭さんは度数の高いお酒をストレートで飲んでいるのに顔色一つ変わっていない。
「そーお？普通じゃなーい？」
ニコニコ笑う蘭さんが2人に分身した。
デジャブだ。
なんとかかんとかアイスティーという、蘭さんにオススメされたお酒はすごく飲みやすくて。
ベロベロになった私を蘭さんが介抱してくれる。
徐々に襲ってくる眠気に逆らえず、私は意識を手放した。
※ロングアイランドアイスティー
度数40%のカクテルです
名前の通りアイスティーの味でとても飲みやすい為、レディーキラーと呼ばれています
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名無し(プロフ) - 葉月さん» 葉月さんコメントありがとうございます！なんと嬉しいお言葉😭私も灰谷兄弟が好きで、次の新作は蘭ちゃんで書こうかなと思ってます…！最後までお付き合いいただき、ありがとうございました🙇♀️ (2021年10月21日 11時) (
レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - まよさん» まよさんコメントありがとうございます！最後までお付き合いいただきありがとうございました！続編は検討中ですが、この先のお話も書きたいものがありまして、番外編を書こうかと思っております🙇♀️ (2021年10月21日 11時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 鮭るすさん» 鮭るすさんコメントありがとうございます！作者も竜胆さんと別れる時は泣きながら書きましたw自分の作品で泣いてくださる方が居るというとは幸せです😭最後までお付き合いいただきありがとうございました！新作ができたらまたぜひ🙇♀️ (2021年10月21日 10時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - I’m海月さん» I’m海月さんコメントありがとうございます！涙して下さったんですね…作者として本当に嬉しいです😭お気遣いありがとうございます！最後までお付き合いいただきありがとうございました🙇♀️ (2021年10月21日 10時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - ATR214YSさん» ATR214YSさんコメントありがとうございます！無事完結いたしました！最高だなんて嬉しいです😭最後までお付き合い頂き、本当にありがとうございました！🙇♀️ (2021年10月21日 10時) (レス) id: c598b64059 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：名無し | 作成日時：2021年10月13日 12時
