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．
ワイシャツ越しの彼の背中は
いつもより少し大きく見える気がする。
「うっ、わ！びびった」
『え、かわいい』
「普通に返せよ」
『ごめん、つい。
ブレザーありがとう』
大きな背中がなんだか愛おしくて、
ふわりブレザーを彼の肩に掛けたら
すっごいびっくりしてた。
そりゃあもうこっちがびっくりするくらい。
『ビビリだね』
「ビビリじゃねーよ」
『なんで起こしてくれなかったの？』
「起こしたわ」
『え、まじか』
「いびきかいて寝てたよ」
『え、やだ！嘘でしょ！
絶対うそ！』
「うそ」
『ねえ』
「ふっ」
え、笑った。
北斗くんが笑った！
「なにニヤニヤしてんの」
『北斗くんが笑った』
「俺のことなんだと思ってんの」
『うーん、そう聞かれるとわかんない』
「いや、普通に答えんなよ」
『北斗くんのせいで放課後掃除だよ』
「ださ」
『馬鹿って送ってくるから』
「だって馬鹿じゃん」
『全然嬉しくないよ？』
「そりゃあ褒めてないからね」
『だいたいさあ、掃除って掃除当番の仕事でしょ？
先生も意地悪だよね！』
そんな会話をして居れば
廊下側から
「松村〜！」
って呼ぶ声がした。
「なに？」
「呼んでる」
そう言ってクラスの男子が指差した先には
可愛らしい女の子が恥ずかしそうに立ってて、
その呼び方、アウトでしょ〜なんて1人で思ってる。
北斗くんは何故か
「行ってくるわ」
なんて律儀にわたしに言って
廊下に向かってる。
なに？
なにあのはにかんだ顔は！
え？
あんな顔わたしに見せたことなくない？
『ずるい』
なんだか胸が苦しくなった気がして、
うまく息が出来てない気がして、
脳味噌を動かすのをやめて
机に突っ伏した。
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moco(プロフ) - やんやんさん» 二周もして頂きありがとうございます！そう言ってもらえると本当に嬉しいです！！ (2021年2月24日 0時) (
レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - あいさん» 今更ですが。。たくさん読んで頂いてありがとうございます！とても嬉しいです(TT) (2021年2月24日 0時) (レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
やんやん(プロフ) - 読むの2回目なのにキュンキュンして泣いちゃいましたー！笑笑ほんと好きすぎますこの物語(*^o^*) (2021年2月13日 18時) (レス) id: 50d0447a08 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 投票1回じゃ足りない。好きすぎて何回も何十回も読んじゃう三十路。 (2020年11月7日 23時) (レス) id: f554bba6ab (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - mmmさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです(*'▽'*)今日更新したのでよかったら読んでいただけたら嬉しいです！！ (2020年10月16日 22時) (レス) id: 73fd84b0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2020年8月23日 0時
