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あれからわたしたちが図書室担当の時は
毎回先輩が来た。
朝も帰りも毎回鉢合わせてたし、
たぶん、先輩が北斗くんに時間合わせたり
下駄箱で待ってたりしてるんだろうなって。
でもわかってる。
それは悪いことじゃない。
好きな人にそうする事はとても自然な事。
それでも、
彼女の位置なんて望んでないなんて言いつつ
わたしはやっぱり焦ってた。
北斗くんに彼女が出来るかもしれない。
『ね、そろそろ屋上でお昼食べるの暑くない？』
「あ、悪い。今日先輩からお昼誘われてて」
『え、行くの？』
「先輩だから断れなくて」
『本当に、』
「え？」
本当にそんな理由？なんて聞けるはずもない。
わたし達は友達だ。
『ううん、いってらっしゃい』
「あ、いいんだ」
なんて呟く北斗くんの声が耳に届いたけど、
なんの意味かわからないし、
先輩のところに行く北斗くんの姿は
見たくなくてすぐに席について顔を伏せた。
「Aちゃん！」
顔を伏せてしばらくすれば
いきなり大きな声で名前を呼ばれて
でも顔なんて見なくても声の主はわかる。
『ジェシーくん、どうしたの？』
「こっちがどうしたの？なんだけど」
『なにそれ？』
「あ、ここ北斗の席だよね？
座っちゃお〜」
なんて言ってわたしの前の北斗くんの席に座ってる。
え、なに？
「さっき北斗と知らない女の子が歩いてるの見てさ
教室覗いたら明らかに
Aちゃん落ち込んでたから」
『え、ジェシーくん優しい』
「え、当たり前じゃん」
『え、もしかしてわたしのこと、』
「あ、ごめん、それは無い」
バッサリ切られる。
いや、うん。もちろん冗談だよ？
「なんだ、Aちゃん元気じゃん
もっと泣いてるかと思ってた」
『泣かないよ』
何も行動に移せてないわたしが泣くなんて
それこそ図々しいでしょう？
「で、誰だか知ってるの？
北斗といた子」
『名前はわかんないけど、三年の先輩。
よく北斗くんに会いに来てるよ図書室にも』
「あれ、そうなんだ。
やっぱりそういう感じなんだ」
『うん』
「でも北斗全く笑ってなかったよ
北斗って本当はもっと
Aちゃんに素直に言って欲しいんじゃない？」
『え、なにを？』
「行かないでって」
『え、』
ジェシーくん、そりゃあまた爆弾発言だよ。
彼女でもない人に行かないでって言われる事ほど
重いことはないんだよ。
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moco(プロフ) - やんやんさん» 二周もして頂きありがとうございます！そう言ってもらえると本当に嬉しいです！！ (2021年2月24日 0時) (
レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - あいさん» 今更ですが。。たくさん読んで頂いてありがとうございます！とても嬉しいです(TT) (2021年2月24日 0時) (レス) id: d5158f0c68 (このIDを非表示/違反報告)
やんやん(プロフ) - 読むの2回目なのにキュンキュンして泣いちゃいましたー！笑笑ほんと好きすぎますこの物語(*^o^*) (2021年2月13日 18時) (レス) id: 50d0447a08 (このIDを非表示/違反報告)
あい(プロフ) - 投票1回じゃ足りない。好きすぎて何回も何十回も読んじゃう三十路。 (2020年11月7日 23時) (レス) id: f554bba6ab (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - mmmさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです(*'▽'*)今日更新したのでよかったら読んでいただけたら嬉しいです！！ (2020年10月16日 22時) (レス) id: 73fd84b0f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：moco | 作成日時：2020年8月23日 0時
