27、盗聴されたのは ページ28
空がオレンジ色に染まり出す頃。
国木田はカタカタとキーボードをたたく。
その眉間には皺が寄っていた。
「全く、あの唐変木は何処をほっつき歩いている!これから《不自然な男性五人の自 殺》について情報を整理すると伝えた筈だぞ!」
イライラが上限に達したその時
「ただいま国木田くーん」
太宰が扉を開けた。
「おそーーいッ!!」
「いやぁ、ちょっと気になることがあってね」
国木田は鋭い目つきで太宰を睨む。
そしてジェスチャーを交えて言った。
「どうせ、『良い感じに死ねそうな太い木を見つけた!』やら、『包帯の特売だ!』やら、しょうもないことに決まっている!!」
「そんなっ!モノマネが一段と上手になっているなんてッ…」
「嬉しくないわッ!!」
ぜぇ、はぁと肩で息をする国木田。
パッと真剣な表情に変わった太宰は話す。
「国木田くん、さっき言ったのは冗談じゃないのだよ。これを見てほしい」
ただ事ではないことを察した国木田に、太宰は、ポケットから或るものを取り出してみせた。
黒く小さなものだったが、すぐに理解する。
「盗聴器…!ッ誰に付けられた?!」
「盗聴されていたのは私じゃない。
______Aちゃんだよ」
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ゆいたろー!(プロフ) - ぺぽんさん» わー!有難う御座います!この作品また見たいと思ってたので嬉しいですッ!! (1月24日 21時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - お相手の作品が削除されたことを確認しましたので、再び公開しようと思います。これからもこの作品をよろしくお願い致します。 (1月15日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー!さん» ゆいたろー!さん、申し訳ありません。悩んだ末、二章以降を非公開にすることを決めました。こちらを読んでくださる人もいることは重々承知していますが、このまま盗作され続けるのは嫌でした。 (1月10日 18時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ぺぽん(プロフ) - ゆいたろー!さん» 完結した後でも作品を読んでくれている方がいるのは、とても嬉しいです。作品を書き続ける活力になります。これからもこの作品をお楽しみください。他にも作品を投稿しているので、お時間があればそちらもぜひ。 (1月10日 17時) (レス) id: a5e819fb1a (このIDを非表示/違反報告)
ゆいたろー!(プロフ) - いえいえ、お役に立てて光栄です。これからもこの小説楽しませていただきます (1月10日 17時) (レス) id: 09168e2c17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺぽん | 作成日時:2022年5月7日 15時