・ ページ26
・
Aが泣き止むまでずっと寄り添い続けた。
「わくちゃ、ありがと」
そう言った彼女の目は真っ赤で少し腫れていたけど先程の不安の籠った瞳じゃなくてしっかり前を向いているようなそんな気がした。
あと、ちょっと前から気づいてた曲がり角から見える視線。
「なお。」
「なおっていうな。」
俺たちのやり取りを見たAは少し笑っていて織山がAに向き合う。
「A、」
「ごめんなさい、なおくんと約束したのにもう1人で泣かないって
、」
「いいよ、ちゃんと湧に話せたんでしょ、偉いじゃん」
気づいてなかったやつなんていなくて、星輝とか年下の奴らも裏で俺に「A大丈夫かな、」とか凄く気にしていた。
もちろん兄組と言われるメンバーもずっと気にかけていたからこそAの本音を聞いてほっとした。
「でも、もうちょっとこれからは俺たち頼って？ちゃんも思ってること言ってくれたら嬉しい、無理ならコソッと誰かに言ってくれてもいいから、ね？」
頷いたAにキツく抱きしめる織山の目には涙が浮かんでいて、俺も2人を強く抱きしめる。
「よし、戻るか、他の奴らも心配してたし、」
楽屋に戻ると、深田が泣き腫らしたAの目を見て何故か泣き出して、Aにごめんねって謝られてるし、
颯太はつられて泣き出すし、
皇輝くんは目腫れちゃったねってホットタオル持ってあわあわしてるし、
星輝とか海琉はずっと見守ってたけどAが抱きつきに行ってちょっと泣きそうになってて、
黒ちゃんは珍しく大人しくAの頭をなでなでして、
他の奴らはにこにこ見守ってて、
織山は深田が泣いてるのを見てわたと爆笑してて、
青木は俺の横で「湧さんさすがだね」って
なんかほっとして力が抜けて青木にもたれかかる。
この21人ならAを守れるし、
個性の強いメンバーだけどみんないい色を出していて、
前に進めるそう強く思った。
・
らてです。
最近、忙しく亀更新になりつつあり大変申し訳ございません。
お知らせとなりますが、
Twitterの方にお題箱を設置しましたので
感想、リクエスト、雑談お待ちしております。
らてのモチベにもなりますので沢山何度でも
送ってくれたらとても嬉しいです！
これからも雛姫ちゃんがいる世界をお楽しみください！
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 678人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：にゃん | 作成日時：2023年2月5日 3時
