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『いいよ、電話出てきなよ』
君は少し困ったような顔をしてごめんね...と謝ってから席を立った。
君はガラスの向こうで、嬉しそうに電話をしていた。
あぁ、君には大切な人が出来たのかな...
君の隣に僕がいることはもう出来ないのかな...
10分くらい経って君は戻ってきた。
「君...ごめんね」
『全然大丈夫』
『彼氏とか？綺麗なんだからそれくらいいてもおかしくないよね(笑)』
こうやって自虐的に言うことしか僕にはできないんだ。
君は少し恥ずかしがりながら
「...婚約者だよ」
そう言った。
頭の中が真っ白になった。
心のどこかで"そんな人いないよ"と言ってくれるのを僕は期待していたんだ。
この恋はもう叶わないんだ。
「え...？泣いてるの？」
君に言われて気がついた。
テーブルに小さな水溜まりが出来ている。
頬が濡れている。
あぁ、僕は泣いているんだ。
それは、あの日離れ離れになってしまった悔しさなのか、君の隣にいれるのは僕じゃないと知った悔しさなのか。
いや、きっと両方だろう。
「どうしたの？...大丈夫？」
『うん...大丈夫だよ...そっか、おめでとう』
君は"ありがとう"と微笑んだ。
『結婚式はいつ？』
「来月だよ。君も招待するから来てね！」
正直、行ける気がしない。
君が僕じゃない誰かと一緒にいるのは見たくない。
だけど、僕も君を忘れなきゃいけないんだ。
「わかった、行くよ」
君を忘れるための決断をした。
気付けば19時。
じゃ、また来月ね。といい僕らは歩き出した。
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SMEE(プロフ) - ヴォエさん» ありがとうございます！！3人で頑張っていきます！ (2017年10月10日 13時) (
レス) id: 4ecbd16d94 (このIDを非表示/違反報告)
和美(プロフ) - ヴォエさん。ありがとうございます(´△｀)これからも頑張りますね！ (2017年10月10日 11時) (レス) id: 5ae2115a73 (このIDを非表示/違反報告)
めじををを(プロフ) - ヴォエさん» 応援ありがとうございます(*＾-＾*) 頑張っていきます〜(^_^) (2017年10月6日 18時) (レス) id: 2c26fe40cf (このIDを非表示/違反報告)
ヴォエ(プロフ) - 展開が読めなくてキュンキュンしました！更新楽しみにまってますヾ(＠⌒ー⌒＠)ノ (2017年10月6日 13時) (レス) id: 21e6bbcad3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三人寄れば文殊の知恵 x他1人 | 作成日時：2017年10月6日 0時
