天才派?凡人派? ページ28
「しかし…あなたには大変興味があります。14歳の少女の持つはずのない力を持っているようですね。今から話を聞かせてもらえますか?」
「えぇ、ぜひ!今後ここで暮らさせていただくにも、私のことはすべて知ってもらっておいたほうが私としても生活しやすいですし」
「あぁ、稲嶺司令。それなら俺らも同席したほうがいいんじゃないですか?」
「そうですね。では皆さんも一緒に、私の部屋で話しましょう。桂木さん、よろしいですかな?」
「もちろん」
私達は稲嶺司令の部屋へと移動し、それぞれに椅子に座った。ソファは2人用が2つ、1人用が1つ。司令は車椅子のままなので、手塚さんが自然と1人後ろに立った。私が1人用、堂上教官と小牧さん、郁ちゃんと麻ちゃんのペアで座る。
「なんで私にハッキング技能があるのか、でしたよね」
「パソコン扱いが得意な中学生、くらいなら納得できるけど、ハッキングはね…」
「まあふつうそう思うよね。それを説明するには、私の家族を知ってもらう必要があります」
「家族?」
「確か妹がいるんだよね」
「そう。両親と妹と私で4人家族です。父の職業は警視総監」
「警視総監!?」
「母は元プロの空手家。父と結婚してからは引退して空手教室を開いてました。料理が恐ろしく下手で、結果私が毎日食事を作っていました」
母さんの料理は本当にえげつなかった。卵焼きが真っ黒だったからな…
「それで料理が上手なんですね」
「はい。妹は研究者で、今小学6年ですがすでにいろんな賞を総なめ。そして私は、小学5年の時点でハッキングの才能を開花させました」
「小学5年で…」
「そのころ、大きな事件が起きていたんです。大企業の情報が次々とハッキングによって奪われ、警視庁も狙われました。父にお弁当を届けるため、ハッキングに対抗しようと修羅場と化している警視庁に行ったとき、私は父に『なんでこんなので悩んでるの?10分で片付けれるよ?』と言い、勝手に手近にあったパソコンを操作して10分とたたずに犯人の名前、居場所や経歴まで調べ上げたんだとか…私はほとんどゲーム感覚で、あんまり記憶に残ってないんですが」
「すっごい…」
郁ちゃんの顔が興奮に満ちている。
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kaka(プロフ) - あやかさん» うんうんw逃避したいww (2013年3月28日 20時) (携帯から) (レス) id: c205dda114 (このIDを非表示/違反報告)
kaka(プロフ) - 銀さん» コメありがとうございます!がんばらさせて頂きますw (2013年3月28日 20時) (携帯から) (レス) id: c205dda114 (このIDを非表示/違反報告)
銀(プロフ) - はじめまして〜♪kakaさんの小説めっちゃ面白いですね!これからも頑張ってください! (2013年3月27日 18時) (レス) id: 9001ea0928 (このIDを非表示/違反報告)
kaka(プロフ) - あやかさん» wwうちはまだ数年、勉強しまくらなあかん〜…主ちゃんマジ憧れるw (2013年3月27日 8時) (携帯から) (レス) id: c205dda114 (このIDを非表示/違反報告)
kaka(プロフ) - あやかさん» 激しく同意ww全くだ、小説で勉強が身につけばいいのに← (2013年3月23日 16時) (携帯から) (レス) id: c205dda114 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:kaka | 作成日時:2013年1月11日 19時