私には友達がいない (ページ25)

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よくないページ25

汽車に乗り込む前にセドリック・ディゴリーに言いたいことがあったけど、会わなかったし、たいした内容でもないので、私はコンパートメントの確保を優先した。
まだ人がまばらなうちに汽車へと向かった。

みんなトランクを持ち上げるのに苦労していて、友達と協力して汽車に乗せている。
私は友達いないし、元々トランクにいくら入れても重くならないように魔法かけてあるから…

来年の教科書、確かギルデロイ・ロックハートの著書大量に買わされるんだよな。
別に我が家の金銭的にはいいけど、あんなつまらん本にそれなりのお金使って、なおかつ印税が彼の元に入ると思うとなんか嫌だな。
よおし、来年はDADAの教科書買わないぞ。

『…はぁ』
「ため息？何かあったの？」
『………！？………』
「はは、良いリアクションありがとう。…そんなに僕の存在って薄いかな」
『……どうかしら』
「僕は、そんな僕を見てない君も好きだよ。」
『あ、言いたいことがあったんだけど』
「無視かあ…」
『…大したことじゃないんだけど、……………今年もありがとう。そこそこ楽しかったわ。』
「………ハグしていい？」
『よくない』

そして彼が友達に回収されるのを視界の端に留めながら、私は山のように積まれているであろう両親からの旅行土産に思いを馳せた。
無駄遣い、してるんだろうな………
手紙に何度か無駄遣いよくないって書いておいたんだけどな…