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今日から長期任務だ。
何でも、ある情報屋がポートマフィアを裏切り、違う組織に情報を渡していたらしい。
組織の壊滅は終わったものの、情報屋がまだ見つかっておらず、搜索に俺が選ばれた。
一人で充分だと云ったのだが、何故か太宰も共に行くことになり、今は車で移動中なのだ。

「ったく、なんで毎回手前と任務なんだよ…」
「いいではないか、私は相棒なのだから。
私だって中也と一緒なんかやだよ」
「いいのか悪いのかどっちかにしろよ…」
「そういえば、中也さ」
「なんだよ」
「最近なんか、丸くなったかい?」
「太ったって云いてえのかよ!!」
「性格の話だよ、あとね、匂いも違う」
「は?」
「なんか、そうだね…あ、女の子の匂いがする」
「!?てめ、何言ってやがる!!」
「あ、その反応だと…恋仲でもできたのかい?」
「できてねえわ!!」

「つまらないなぁ」と云って座席を倒し、寝始める太宰。
こいつは運転手の横で堂々と…とイラついている間に、横浜から出た。

「ほんとにこっちにいるのかよ」
「知らなーい」
「おい…」

適当な返事にまたイライラとする。
ポケットに手を突っ込んで、お守りを握った。
Aが、余ったハーブで作ってくれたお守りだ。長期任務に行く、と云ったら作ってくれた。匂いの原因はそれかもしれないが、最近家に泊まったのでそれによるもの、というのも否定出来ない。
そういえば、彼奴は今どうしてるだろうか。早く彼奴の茶を飲みたい。茶葉貰ってくればよかったか。

「中也」
「あ?」
「ちなみにどこまでいったの」
「だからいねえって!!」
「云っちゃいなよー、教えないと中也の後つけて会いに行っちゃうよー」
「…一緒寝た」
「やっぱりいるんだ!!」
「いや、ちが、彼奴が勝手にベッドに入ってくるから!!」
「うわぁ中也が私より先に!!首領に報告してやる!!」
「それだけはやめろ!?」

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作者名:リュナ | 作成日時:2016年11月27日 15時

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