>>番外 ページ24
｢…これ、私への当てつけ?｣
｢お前話聞いてたか?｣
いつもの時間
いつもはAは茶を入れたり茶葉を作ったりと何らかの理由で一緒に座ることはない。
が、今日は違う。
テーブルの上には可愛らしくラッピングされたお菓子たち、そしてそれを眉間にシワを寄せて見るA。
｢食うの手伝ってください｣
｢貴方への思いが詰まったこれを私が食べるんですか厭です｣
｢頼む、これはガチで｣
｢去年はどうしてたの｣
｢断ってた｣
｢じゃあなんで今年はこんなんなってんの｣
｢デスクの上に山積みになってたんだよ…｣
Aは落ち着いた様子で紅茶を啜った。
｢い、や、だ｣
｢んでだよ…｣
｢中也さんはもっと相手の気持ちを考えるべきです｣
｢お前も俺の気持ち考えろよ…｣
｢…分かりました、ホントにいいんですね｣
｢お、おう!｣
ひとつため息をついてAはお菓子を持って台所に消えた。
あいつ何する気だ…。
ほんのりと甘い香りが広がる。
五六分もすればAはふたつのカップを持って現れた。
｢…なんだこれは｣
｢ホットチョコレートです｣
｢大丈夫なのか…?｣
｢さぁ、初めて作ったので｣
一口飲む。甘い。でもなんか好きな味だ。
｢まずまずですね｣
｢俺は結構好きだぞ｣
｢…左様ですか｣
視線を逸らしてAが顔を赤らめた。
疑問に思いながらも飲み進める。
時間か経つとAは｢疲れたから寝ます｣と云って突っ伏した。
カップを片付けようと台所へ行く。
｢あ、｣
そこにはさっきのお菓子が。
このお菓子から作ったんじゃなかったのか…?
｢作ってあったのかよ…｣
ニヤニヤが止まらなかった。
▽▼▽
Happy Valentine!!
リア充の皆さん楽しんで!!!(怒)
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作者名：リュナ | 作成日時：2016年11月27日 15時
