139 The begining ページ42
墓から戻り、セドリックに元へ行くと先客が居た。
ツ「___A、」
此方に気が付いたみっくんの目は充血しているように見える。
『____救えなくてごめん、』
セドリックを"兄"として慕っていたみっくんは、静かに首を横に振った。
ツ「…Aは悪くない。悪いのは全部……ｯヴォルデモートだ」
みっくんの頬に大粒の涙が伝った。
みっくんはどちらかといえば、そらやりっくんと違って感情を表に出すタイプでは無い。ましてや人前で泣く事は滅多に無かった。
そっと背に手を回し抱きしめると、張り詰めていた想いが溢れたのか堰を切ったかように涙を流すみっくん。
きっと皆の前では気丈に振る舞っていた___ずっとずっと我慢していたのかな___
____助けられなくてごめん、
泣きじゃくるみっくんを強く抱きしめた。
_____
ド「A、暑苦しいぞ」
『____そう？』
翌朝、朝食を食べ終えた私達は湖岸に来ていた。
ドラコから視線を感じ、読んでいた本を閉じて顔を上げると薄らと額に汗が滲んだドラコが手で仰いでいた。
ド「こんなに暑いのに、腕捲りすらしないなんて頭おかしくなったのか？」
『かもね』
口元を歪め首を振るドラコを見て、えいちゃんが口を開いた。
エ「腕捲り出来ない理由あるの？」
『___無いけど、』
エ「ふぅん」
昔から勘の良いえいちゃんは既に私の異変に気が付いてる。どんなに小さな変化でも気付いてくれるえいちゃんが昔は大好きだった。
それなのに今は___脅威でしかない。
私の中でえいちゃんの長所が短所に変わりつつあった。
エ「____そんな怖い顔しないでよ、A」
『…え？ああ、ごめん』
エ「なぁ、もしかしてだけど…」
『本当に何も無いから…そろそろ時間だから大広間戻ろう』
不思議そうに首を傾げるドラコと何も言わずにじっと私を見るえいちゃんを残し、城へと足を進めた。
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チキン(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» ありがとうございます（ ; ; ）！そう仰って頂けて嬉しいです(*´-`)今後も何卒宜しくお願い致します！！ (2021年2月8日 17時) (
レス) id: 55e10b36fe (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 面白い作品で夢中で読ませて頂いております！二人の恋が、どうか最後には幸せになることを天に祈ってしまうほどに、気持ちが入ってしまうほどの作品でした！これからの続きも楽しみにしております！ (2021年2月8日 2時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チキン | 作成日時：2020年12月30日 1時
