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ダ「妥協するのじゃ。あからさまな敵意を暫く棚上げにするので良い…同じ陣営なのじゃから。時間が無い。真実を知る数少ない我々が結束して事に当たらねば望みはないのじゃ。握手を」
2人はゆっくりと___互いの不幸を願うかの様に睨み合い、握手をした。
信じられない光景に感嘆すると、手を握ったセブとシリウスから睨まれた。
ダ「当座はそれで十分じゃ」
ダンブルドアは再び2人の間に立った。
ダ「さて、其々にやって貰いたい事がある。シリウス、リーマス、クィリナス早急に仕事の続きを」
ハリー「でも____」
シ「また直ぐに会えるよ、ハリー」
シリウスはハリーのベッドの傍に行き、手を握り締めた。不安げな表情でシリウスを見上げるハリーにシリウスは微笑みかけた。
クィ「行ってきますね、A」
『無理だけは…しないで、クィリナス』
クィ「貴方だけには言われたく無いですね」
クィリナスはそっと私を抱き締め、リーマスと共に部屋を出て行った。シリウスは犬に変身し2人の後を追うように出て行った。
ダ「セブルス、A」
ダンブルドアが私達の方を向いた。
ダ「君達に何を頼まねばならぬか、もう分かっているじゃろう…もし、準備が出来ているのならば…もし、やってくれるのならば…」
セ「大丈夫です」
セブの顔色はいつもより青白く、そして目は何処となく不思議な光を放っている様に見えた。
ダ「___A」
『___大丈夫です』
そ「A」
『ｯわ、びっくりした…そら、』
強く強く抱き締めるそらの背中に手を回す。
そらは今後の私の立場を知っている。
だからこそ____
『大丈夫、大丈夫だよそら』
そ「___絶対に、」
"生きろ"
誰にも聞こえない様に私の耳元でそう囁いた。
ダ「それでは幸運を祈る」
ダンブルドアの言葉に頷き、私達は医務室を出た。
セ「…今後我輩が何をされても何を言われても絶対に口を挟むな。余計な真似は絶対にするな」
『でも____』
セ「約束してくれ」
立ち止まり振り返ったセブの瞳はいつも以上に揺れていた。
『___約束する』
声が震える。怖い、嫌だ、辞めたい___
大切な人をこんなにも脅かすヴォルデモートが憎い。
セブはそっと震える私を抱き締めた。
セ「____全てが終わるまで、これが最後だ」
『___うん、』
薬草の香りが混じったセブのマントに顔を埋める。
月夜が暗闇の中の私達を照らす。
いつか陽の下に出られるように、そんな願いを込め私達は唇を重ねた。
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チキン(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» ありがとうございます（ ; ; ）！そう仰って頂けて嬉しいです(*´-`)今後も何卒宜しくお願い致します！！ (2021年2月8日 17時) (
レス) id: 55e10b36fe (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 面白い作品で夢中で読ませて頂いております！二人の恋が、どうか最後には幸せになることを天に祈ってしまうほどに、気持ちが入ってしまうほどの作品でした！これからの続きも楽しみにしております！ (2021年2月8日 2時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チキン | 作成日時：2020年12月30日 1時
