135 ページ38
セ「貴方は何も分かっていない」
驚く程冷たい声に思わず息を飲む。
4年も側にいたのに、こんなにも静かに怒りを露わにするセブは初めてだった。
怒鳴る事もなく、ただ静かに怒っていた。
左の袖を捻り、ファッジの前に腕を突き出した。
セ「見るが良い、闇の印だ。1時間程前はもっと暗く焼き焦げ、ハッキリしていた。死喰い人は皆この印を闇の帝王によって焼き付けられている。互いを見分け、召集する手段だ」
『____ちょっと、』
大勢の前で印を見せる行為は、セブの心情を想うとあまりにも___
セ「あの人が誰が1人の死喰い人の印を触れた時は、全員が"姿くらまし"をし、すぐさまあの人の下へ"姿現わし"をする事になっていた。カルカロフは何故逃げ出したと思う？印が焼けるのを感じたから、あの人が帰って来た事を知ったからだ。奴を多くの仲間を裏切った、歓迎される筈が無い」
ファッジは後退りをし、頭を振る。
セブの言葉を理解出来ない、いや理解したくないと思ってる筈だ。
『____何で印を、』
セ「…我輩は
セブの腕の印は、今まで見てきた中で1番濃くハッキリしていた。
ハリー「___ルシウス マルフォイ」
振り返るとベッドから身体を起こしたハリーが居た。
ハリー「マクネア、エイブリー、ノット、クラッブ、ゴイル、レイ___僕が見た死喰い人だ」
見知った名前にセブの眉がピクリと反応した。
ハリー「___ヴォルデモートは帰って来た」
ファ「どうやら諸君はこの13年間築き上げて来たものを、全て覆す大混乱を起こす所存だな！」
声を荒げるファッジは更に頭に血が上り、真っ赤になっていた。
『____今からでも間に合う、対策を』
ファ「対策？馬鹿げた妄想に付き合えと？」
ダ「ファッジ、貴方がその事実をすぐさま認め、必要な措置を講じれば我々はまだ状況を救えるかもしれぬ。早急に吸魂鬼をアズカバンの支配から解き放ち、巨人に使者を送るのじゃ」
ファ「ｯ狂気の沙汰だ！」
医務室にファッジの声が反響した。
ファ「そんな事をしたら私の政治生命は終わりだ！」
ダ「自分の役職に恋々としている場合では無い。わしの言う措置を今すぐ取るのじゃ___歴代魔法大臣の中で最も勇敢で偉大な大臣として名を残す事になるじゃろう…だがもし行動をせねばヴォルデモートが破壊する世界をただ傍観した男として記憶されるじゃろう！」
136→←134 The parting of the ways
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 82人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
チキン(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» ありがとうございます（ ; ; ）！そう仰って頂けて嬉しいです(*´-`)今後も何卒宜しくお願い致します！！ (2021年2月8日 17時) (
レス) id: 55e10b36fe (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 面白い作品で夢中で読ませて頂いております！二人の恋が、どうか最後には幸せになることを天に祈ってしまうほどに、気持ちが入ってしまうほどの作品でした！これからの続きも楽しみにしております！ (2021年2月8日 2時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：チキン | 作成日時：2020年12月30日 1時
