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セ「___誰に呪いをかけられた？」
カップの底が見え始めた時、セブが問うた。
『…だから私からは見えなかったって』
探るような目で私をじっと見るセブ。
セブはきっと私が嘘をついている事に気が付いている。
私は小さく溜息をし、口を開いた。
『___この学校にいるの、もう1人』
セ「どういう意味だ」
『闇の印を持つ人がいるの』
セブは目を大きく見開く。
まさか自分とカルカロフ以外にいるとは思っても居なかっただろう。
セ「そんな…馬鹿な…」
『私は
セ「___一体誰だ」
私は小さく首を横に振った。
言うつもりは無い。
『もし、もしですよ。ここで私が真相を教えたとすればきっと教授はその人を追放する。そうなった時、対処出来なくなるんです、取り返しがつかない』
アズカバン送りに出来ればそれで良い。
でもきっと彼奴は帰ってくる、何があっても。
『___真実薬使って吐かせます？』
ニヤリと笑みを浮かべると、セブはパッと視線をずらし深く溜息をついた。
セ「___お前には敵わん」
『私こそ』
セ「ぬかせ」
セブはドカっと椅子に座り、ボタンを幾つか外し胸元を緩めた。
『そんな教授の姿を見たら生徒が卒倒しますよ』
セ「___この部屋にいるのはお前だけだから良いだろう」
___別に構わないけどさ
セ「A」
セブの瞳はゆらゆらと揺れている。
セ「また危険を冒すつもりではないかね」
『___何でそんなこと言うの』
セ「お前が考えそうな事は分かる」
私は何も返す言葉が見つからなかった。
何を言っても見透かされそうな気がした。
セ「___何も言わないのか」
『私は…大切な誰かの為になら犠牲になってでも助けたい、そう思って生きてる』
セ「___死ぬ事になってもか？」
『勿論』
不安を悟られないように笑みを作る。
そりゃ不安だ。死ぬのだって怖い。
でも恐れていたら誰も救えない、守れない。
私は捨て駒なのだから。
セ「___我輩との約束はどうするつもりだ」
『約束…？』
セブは真っ直ぐ私の目を見て口を開いた。
セ「全て終わったら一緒になる、と約束しただろう」
私達の約束。
___全て終わったら一緒になる
そんな未来があったらどんなに幸せだろうか。
溢れる涙を堪え、私は目一杯笑った。
『大丈夫です、きっと未来は明るいですから』
自分に言い聞かせるように、強くハッキリと言った。
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チキン(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» ありがとうございます（ ; ; ）！そう仰って頂けて嬉しいです(*´-`)今後も何卒宜しくお願い致します！！ (2021年2月8日 17時) (
レス) id: 55e10b36fe (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 面白い作品で夢中で読ませて頂いております！二人の恋が、どうか最後には幸せになることを天に祈ってしまうほどに、気持ちが入ってしまうほどの作品でした！これからの続きも楽しみにしております！ (2021年2月8日 2時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チキン | 作成日時：2020年12月30日 1時
