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セ「我輩に隠している事、全てだ」
『___何も隠していませんよ、私』
全てを見透かされそうな瞳に思わず目を逸らす。
その瞬間、地下牢教室の戸をノックする音がした。
セ「…入れ」
カ「話がある」
訪問客はダームストラング校長のカルカロフだった。
セ「授業が終わってから話そう、カルカロフ___」
カ「今話したい。セブルス、君が逃げられない時に」
セ「授業の後だ」
セブはピシャリと言った。
カルカロフは極度に心配そうな表情を浮かべ、怒りを露わにするセブをじっと見た。
2限続きの授業の間、カルカロフはずっと教室の後ろをウロウロしていた。
___暇な人ね
調合し終え終業ベルが鳴るのを待っていると、足元で瓶が割れた。
『わ、大丈夫？』
顔を覗かせたのはハリーだった。
ハリー「ごめん、瓶落としちゃって…」
やけに時計を気にするハリーに首を傾げ、一緒にアルマジロの胆汁を拭く。
『___もしかしてわざと？』
ハリーは人差し指を唇に当て、頷いた。
カルカロフはしゃがみ込んだ私達に気が付いて無い様子だ。
カ「生徒は居ない、もう良いだろう」
セ「何がそんなに緊急なんだ？」
静かな声でカルカロフに問うセブ。
カ「これだ」
カルカロフはローブの左腕を捲り上げ、腕の内側にある
カ「どうだ___見たか？こんなにハッキリしたのは初めてだ。あれ以来____」
セ「しまえ！」
セブが唸る。暗い瞳で生徒が居なくなった教室全体をサッと見た。
カ「君も気付いている筈だ___」
と、その時割れた小瓶が音を立てた。
ハリーと顔を合わせる。
___バレた、か
セ「___後でだ。其処に居るのは誰だ！」
立ち上がりかけたハリーを制し、私1人で立ち上がった。
『___教室を出ようとした時、瓶を落としちゃって…拭いてました』
汚れた雑巾をヒラヒラとさせると、セブは直ぐ訝しげな表情を浮かべた。
セ「いつもは___お得意の呪文で片付けるAが今日に限って態々マグルのやり方で…か？」
『___マグル学を学んでいる身としては良い心がけなのでは？』
セブは眉を吊り上げ鼻で笑った。
『カルカロフ校長___腕、見えてますよ』
するとカルカロフはカッと目を見開き、腕を隠した。
『___嘘嘘、冗談です。ローブで隠れていたので何も見てません』
カ「____お前は、私を揶揄っているのか？」
ドスの効いた声で唸るカルカロフ。
返事をせず、ニッコリと笑うとカルカロフは踵を返し、大股で地下牢を出て行った。
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チキン(プロフ) - こぐま☆にゃんこさん» ありがとうございます（ ; ; ）！そう仰って頂けて嬉しいです(*´-`)今後も何卒宜しくお願い致します！！ (2021年2月8日 17時) (
レス) id: 55e10b36fe (このIDを非表示/違反報告)
こぐま☆にゃんこ(プロフ) - 面白い作品で夢中で読ませて頂いております！二人の恋が、どうか最後には幸せになることを天に祈ってしまうほどに、気持ちが入ってしまうほどの作品でした！これからの続きも楽しみにしております！ (2021年2月8日 2時) (レス) id: e3cd7b0c38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：チキン | 作成日時：2020年12月30日 1時
