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▶︎Tシャツ(緑)__01 ページ9

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ハウスでコーヒーを飲みながら
作業をしていると、手が滑り
コーヒーがテーブルとシャツに飛び散った。

最悪…


急いでテーブルを拭き、洗面台に向かう。

シャツを軽く水で洗ってみたけど、
シミが滲むばかりで落ちる気配がない。

仕方ない……


泊まり込み用に置いていたTシャツに着替えて、
汚れたシャツは袋にしまう。
帰ってから綺麗にしよう。


* * *


マ「おつかれさまでーす」

「あ、おつかれさまです。」


撮影終わりのマロンさんがハウスに来た。
今日もなにか作業するのかな。

「一人ですか?」

マ「ん?あとであつき達来るよー」


そう言って荷物を置きながらこっちを見ると、
石のように固まる。


「? どうしました?」

マ「………服どうしたの?」

「あー…コーヒーこぼしちゃって。」

マ「そ、うなんだ…」

「?」


視線をあっちこっちに泳がせて、
固まったままのマロンさんを見て
思わず首を傾げる。


そんなに…

「変…ですか?」

マ「っいや!変とかじゃ…うん…」


慌てて手をぶんぶんと横に振ると、
また目を逸らしてようやく動き出す。

なんだったんだろ。


ソファに座って作業に戻る。
これ、今日中に終わらせたいんだよなぁ。

パソコンと睨めっこをしていると、
マロンさんのスマホが鳴り、
数秒後にマロンさんがゆっくり立ち上がる。


マ「………さくらちゃん、これ。」

「なんですか?」


立ち上がってクローゼットをゴソゴソしたと思ったら
仮眠用の毛布を渡された。


マ「ちょっとジッとしててくれる?」

「はい…」


そう言うとソファに座る私に、
毛布をぐるっと巻き付けた。


「えっ、ちょっと…」

マ「ごめんね?苦しくない?」

「苦しくはないですけど…」


毛布に包まれた私を見て、顎に手を当てて
んー…と首を傾ける。


マ「足りないなぁ」

「え?」

マ「これも」


毛布が追加されて、またぐるぐると巻かれる。
もはや身動きが取れない。

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設定タグ:リアルアキバボーイズ , あるえび , RAB   
作品ジャンル:恋愛
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ムぺム(プロフ) - 分かりました。(`・ω・´)ゞ さくらさんの作品を毎日読んでいい作品ばっかりでどれが1番か決められないぐらいいい作品を書いてくれてありがとう🥰🥰🥰 今後ともいい作品を書いて下さい応援しています。💖 (10月8日 10時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ムぺムさん» 考えておきます!😊 (10月8日 9時) (レス) id: ac1443d648 (このIDを非表示/違反報告)
ムぺム(プロフ) - 分かりました。ではムラトミさんの一目惚れを書いていただけないでしょうか❓ (10月7日 22時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ムぺムさん» リクエストありがとうございます😊!一応夢主の設定はマネージャーで固定してるのでご希望に添えられません。気まぐれで別設定で書くこともあると思いますが…😰 リクエストも細かい設定があると書きにくいのでざっくりだと助かります… (10月7日 21時) (レス) id: ac1443d648 (このIDを非表示/違反報告)
ムぺム(プロフ) - マロンさんに妹【夢主】が居てメンバーに紹介をする。ムラトミさんが一目惚れをするこんなお話を書いていただけないでしょうか・ 【長編集、短編集】どちらでもいいです。 (10月6日 20時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるさ | 作成日時:2023年1月25日 2時

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