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ム「だからもう恋愛しないの?」

「…そんなこと言いましたっけ?」

ム「うん、酔ってる時に言ってたよ、」

「忘れてください。笑」

ム「やーだ」

「…まぁもう、振り回されたくないんで。」

ム「へぇ…」



煙草の匂いが充満する。

長年ムラさんといるからか、
この匂いにも慣れて来て。

なんならちょっと落ち着く。



ム「でもさくらちゃんはいい女だよ」

「え?」

ム「言い返せ無いのは優しいからでしょ。
  人を傷付ける言葉、いつも使わないじゃん。」

「………」

ム「そういうとこ、俺は好きだけど。」

「…………え?」



ムラさんの顔を見ると、そっぽを向いている。
ゆらゆら揺れる煙草の煙。
顔、みたいなぁ。



「ただ弱いだけです。」

下を向いて小さく呟くと、何も返事は来なかった。
少しすると煙草を消す音が聞こえた。



ム「よしっ!もどろ!」

「はい」


来た道を戻る…
って言っても道は覚えてないから、
ムラさんに着いていく。

2分もしないでスタジオに着き、
エレベーターのボタンを押す。


はぁ、なんか。
短時間で色々あったなぁ。

ムラさんを横目で見ると、
エレベーターの階が変わる表記を見つめている。

ムラさんの横顔は見惚れるほどに綺麗で、
ダメだよって自分に言い聞かせる。
…もう恋なんてしないんだから。


エレベーターが着いたので乗り込むと、
ムラさんが振り返り、じっと見つめられる。


「…なんですか?」

ム「さくらちゃんって泣き虫なの?」

「………そんなことないです。」

ム「でも泣いたの?別れる時」

「…まぁ当時はちょっとおかしかったんで、」

ム「ふーん………」

「…なにか?」

ム「俺は泣かせたりしないけど」

「……?」

ム「泣かせたり!しない!」

「…はぁ……。」

ム「気付け、ばーか。」



直後にエレベーターが止まり扉が開く。

ムラさんは私のおでこに小さくデコピンをして
またズンズンと歩いて出ていく。


…気付かないふりですよ、ばーか。



「元カレ」end

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設定タグ:リアルアキバボーイズ , あるえび , RAB   
作品ジャンル:恋愛
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ムぺム(プロフ) - 分かりました。(`・ω・´)ゞ さくらさんの作品を毎日読んでいい作品ばっかりでどれが1番か決められないぐらいいい作品を書いてくれてありがとう🥰🥰🥰 今後ともいい作品を書いて下さい応援しています。💖 (10月8日 10時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ムぺムさん» 考えておきます!😊 (10月8日 9時) (レス) id: ac1443d648 (このIDを非表示/違反報告)
ムぺム(プロフ) - 分かりました。ではムラトミさんの一目惚れを書いていただけないでしょうか❓ (10月7日 22時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ムぺムさん» リクエストありがとうございます😊!一応夢主の設定はマネージャーで固定してるのでご希望に添えられません。気まぐれで別設定で書くこともあると思いますが…😰 リクエストも細かい設定があると書きにくいのでざっくりだと助かります… (10月7日 21時) (レス) id: ac1443d648 (このIDを非表示/違反報告)
ムぺム(プロフ) - マロンさんに妹【夢主】が居てメンバーに紹介をする。ムラトミさんが一目惚れをするこんなお話を書いていただけないでしょうか・ 【長編集、短編集】どちらでもいいです。 (10月6日 20時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるさ | 作成日時:2023年1月25日 2時

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