▶︎犬系彼氏(赤) ページ23
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あっちゃんはいつも帰る5分前に連絡をくれる。
まるで"お迎えしてね"と言わんばかりに。
あ「ただいま!」
「おかえりなさい」
玄関のドアをゆっくりあけて
ニッコニコの顔のあっちゃんが顔を覗かせる。
あ「つっかれたぁ〜!」
音を立ててリュックを置くと、
私の肩におでこを当てて項垂れる。
「おつかれさま、」
背中をポンっと叩くと、
ん"〜と唸り声をあげておでこを擦り付ける。
「ねぇ、笑
髪ちくちくする!笑」
動くたびに揺れるアフロが私の首筋に触れる。
ふわふわに見えて意外と痛いの。
あ「……おなかすいた…、」
相変わらず項垂れたまま小さな声で呟く。
よっぽど疲れてるんだなぁ。
「ご飯、できてるよ。」
あ「まじ!? 今日ごはんなに!?」
「からあげ〜」
あ「うっわ最高じゃん」
あっちゃんが勢いよく顔を上げて
大きく口を開けて笑う。
彼の周りだけフィルターがかかってるみたいに
キラキラして見える。
「すぐ準備するから手洗ってきてね」
あっちゃんに背中を向けて
リビングに戻ろうとすると、
後ろから抱き締められる。
あ「なんか不思議な匂いする…」
後ろから私の髪をクンクンと嗅ぐ。
「くさい…?」
あ「んーん、でもいつもと違う匂い」
「んー…なんでだろ?」
あ「浮気?」
声がワントーン下がっている。
そんなわけないじゃん、ばか。
「…あっ! ヘアオイル変えたからかも!」
あ「ふぅん……」
なんだかまだ納得してない様子で
私の髪を手櫛でとく。
振り返ってあっちゃんの顔を見ると、
不満げに口角を下げていた。
「なに不安になってんの、笑」
あ「だって…!今日撮影なのに休んだし…
マネージャーなのに!」
「そりゃ休む時だってありますよ?」
あ「浮気してたのかなって、思って」
目を伏せてモゴモゴと話す。
「浮気するような女だと思ってんだ?」
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ムぺム(プロフ) - 分かりました。(`・ω・´)ゞ さくらさんの作品を毎日読んでいい作品ばっかりでどれが1番か決められないぐらいいい作品を書いてくれてありがとう🥰🥰🥰 今後ともいい作品を書いて下さい応援しています。💖 (10月8日 10時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ムぺムさん» 考えておきます!😊 (10月8日 9時) (レス) id: ac1443d648 (このIDを非表示/違反報告)
ムぺム(プロフ) - 分かりました。ではムラトミさんの一目惚れを書いていただけないでしょうか❓ (10月7日 22時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ムぺムさん» リクエストありがとうございます😊!一応夢主の設定はマネージャーで固定してるのでご希望に添えられません。気まぐれで別設定で書くこともあると思いますが…😰 リクエストも細かい設定があると書きにくいのでざっくりだと助かります… (10月7日 21時) (レス) id: ac1443d648 (このIDを非表示/違反報告)
ムぺム(プロフ) - マロンさんに妹【夢主】が居てメンバーに紹介をする。ムラトミさんが一目惚れをするこんなお話を書いていただけないでしょうか・ 【長編集、短編集】どちらでもいいです。 (10月6日 20時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まるさ | 作成日時:2023年1月25日 2時