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▶︎ 逃げる(黄) ページ21

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足音だけで誰かが分かる。

ム「ねぇねぇ!俺かっこよかった!?」

「かっこよかったですよ〜」


いつものようにパフォーマンスが終わると
一目散に聞きにくる。
そんなの、自分で映像で見返せばいいのに。


ム「どのへんが? どこが1番よかった?」

「んーベッドスピンのとこですかね〜」

ム「ねぇ、ちゃんと見てた?」

「見てましたよ、笑」


汗を袖で拭いながら、膨れっ面をする。


「も〜、ちゃんと拭いてください。」

持ってたタオルでムラさんの汗を拭き取ると、
満足気に目を細める。


ム「拭くのはマネージャーの仕事でしょ?」

「ちがいまーす」


あらかた拭いたら
そのままムラさんの首にタオルをかけて、
撤収作業のお手伝いに向かう。

ほんと、手のかかる子どもって感じ。


撤収作業を終えて一人で自販機に向かい、
ブラックコーヒーを買ってベンチに座る。

はぁ、疲れた。でもまだやることはある。
一口飲んで天井を見上げると、
ムラさんの顔がひょっこりと現れる。


「わっ…!」

ム「なにしてんの?」

「…休憩ですよ、ビックリさせないでください。」


驚いた私に満足したのか、ニヤニヤしながら
向かい側のベンチに座る。


ム「あー…、まじ疲れた。」

「お疲れ様です。新技、成功してよかったですね」

ム「そう! ほんとよかった〜」

「マロンさんの新技もよかったですね。
 あつきさんも今日特にキレキレで…」

ム「……俺は?」


思い返しながら話していると
目の前のムラさんがムスッとした顔をしている。


「ムラさんも良かったですよ?」

ム「も、ってなに!も!って!」

「みんなよかったです…どうしたんですか、」



言ってる意味がわからない。
まぁ褒められたいんだろうけど。


ム「べつに!」

膨れっ面のまま私から顔を背ける。
ほんと。手がかかる。


「ムラさんだけですよ、私に感想求めるの。笑」

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設定タグ:リアルアキバボーイズ , あるえび , RAB   
作品ジャンル:恋愛
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ムぺム(プロフ) - 分かりました。(`・ω・´)ゞ さくらさんの作品を毎日読んでいい作品ばっかりでどれが1番か決められないぐらいいい作品を書いてくれてありがとう🥰🥰🥰 今後ともいい作品を書いて下さい応援しています。💖 (10月8日 10時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ムぺムさん» 考えておきます!😊 (10月8日 9時) (レス) id: ac1443d648 (このIDを非表示/違反報告)
ムぺム(プロフ) - 分かりました。ではムラトミさんの一目惚れを書いていただけないでしょうか❓ (10月7日 22時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ムぺムさん» リクエストありがとうございます😊!一応夢主の設定はマネージャーで固定してるのでご希望に添えられません。気まぐれで別設定で書くこともあると思いますが…😰 リクエストも細かい設定があると書きにくいのでざっくりだと助かります… (10月7日 21時) (レス) id: ac1443d648 (このIDを非表示/違反報告)
ムぺム(プロフ) - マロンさんに妹【夢主】が居てメンバーに紹介をする。ムラトミさんが一目惚れをするこんなお話を書いていただけないでしょうか・ 【長編集、短編集】どちらでもいいです。 (10月6日 20時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるさ | 作成日時:2023年1月25日 2時

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