__恋する ver.2

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ドラさんが「さぁさぁ…！」と楽しそうに呟きながら
お菓子を袋から取り出して広げる。

チョコのお菓子やゼリー、
シュークリーム、煎餅まで
色々あってお店屋さんみたい。


ム「さくらちゃん手見せてー」

隣に座ったムラさんに手を掴まれて、
振り返った頃には手のひらを覗き込まれていた。


ム「んー…まだ赤い跡残ってるね」

「そうですか？ でももう痛くないですよ」

ム「さくらちゃんすぐ大丈夫って言うから信じないっ」

「えー、笑」


ぷいっとイタズラな顔をするのに
手のひらは優しく撫でられる。


ド「さくら、あーん」

「ぅえ…！？んぐ…」


ドラさんの声の方を向くと、
プチシュークリームを持ったドラさんがいて
私の口の中にプチシューが捩じ込まれる。


ム「口の周りにカスタードついてる！笑」

「…んぅ……」


拭きたいのにムラさんに手を掴まれてて動けないから
一生懸命もぐもぐして飲み込む。

美味しいのに恥ずかしさが勝ってしまって
なんか味がしない…！


ド「おいしい？」

「…っ、自分で食べれますよ！笑」

ド「ダメー！勝手に無理するから罰ゲーム」

ム「お！それいい！」

ド「次また無理したら同じことするからね」

ム「さくらちゃん、あーん！」

「…や、です」

ム「無理！罰ゲームだから！」



ムラさんの手の中にはアルファード。
私の大好きなお菓子。

絶対断れない雰囲気を察して、
諦めて口を開けるとゆっくり近づいてくる。


ム「ぽーい！よくお食べ」

放り込まれたお菓子を食べながら、
小さく睨むとフッと鼻で笑われる。


ム「顔赤いよ？」

「っ！//」

ド「次何食べたい？」


ドラさんが嬉しそうにお菓子を並べる。

整列されたお菓子はどれも美味しそうで、
糖分を欲してる頭で1番食べたいのを指差す。


ド「カントリーマアムね、待ってねー」

丁寧に包装を開けると、笑顔で差し出される。

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