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撮影とレッスンが終わり、スタジオの隅で一息つく。

さくらちゃんは早々に荷物を片付け始めていて、
もう帰りそうな気配。

俺もさりげなく帰る支度をしていると、
さくらちゃんが挨拶をして出ていったので
後を追うようにスタジオを出た。



ネ「さくらちゃん!」

「…ネス君、どうしたの?」

ネ「一緒に帰りましょ」

「まぁ、いいけど…」


さくらちゃんが素っ気ないのはいつもの事だけど
今日はいつもに増して素っ気ない。
と、言うか元気がない。

歩幅の小さい彼女に合わせてゆっくり歩く。


ネ「さくらちゃん今日元気ないね」

「…………そう?」

ネ「…彼氏さんとなんかあったの?」

「ネス君に彼氏いるって言ったっけ…」

ネ「いや、なんとなくいるのかなって
  いるんだ?」

「まぁ、今んとこね」


物憂げな表情で前だけを見据える彼女に
付け入る隙なんて無さそうで。

それでもやっぱり、そんな切ない顔を見て
綺麗だって思ってしまう。


ネ「なに?喧嘩したんですか」

「…してないよ」

ネ「嘘だ! 今の間はなんかあったね!」


わざと声を大きくして、揶揄うように笑う。
そんな俺につられて、さくらちゃんも笑う。


「なんかあったとして、関係ないでしょ!笑」

ネ「ある。そんなあからさまに落ち込んでたら
  練習に集中できません」

「…あからさま?」

ネ「うん」

「…っふ、それはごめんだわ。笑」

ネ「事情聴取、ほら話して」



さくらちゃんの腕を引っ張って
近くにあった木のベンチに座る。


「え〜、なんでもないよ、ほんと。笑」

ネ「うっさい!はやく!」

「んー…」


駄々をこねるみたいに足をパタパタさせる。
時折見せる子供っぽいところ、ズルい。


「…もう2年くらい付き合ってんだけどさ、」

ネ「うん」

「なんていうか、たまに虚しくなるというか…
 やることなす事全部制限されて、
 最初は愛されてるんだーって思ってたんだけど
 段々…幸せなのかわからなくなっちゃって、」

ネ「思ったより深刻だな、笑」


そして思ったよりも長く付き合っていて
ちょっとだけ落ち込んだ。

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設定タグ:リアルアキバボーイズ , あるえび , RAB   
作品ジャンル:恋愛
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ムぺム(プロフ) - 分かりました。(`・ω・´)ゞ さくらさんの作品を毎日読んでいい作品ばっかりでどれが1番か決められないぐらいいい作品を書いてくれてありがとう🥰🥰🥰 今後ともいい作品を書いて下さい応援しています。💖 (10月8日 10時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ムぺムさん» 考えておきます!😊 (10月8日 9時) (レス) id: ac1443d648 (このIDを非表示/違反報告)
ムぺム(プロフ) - 分かりました。ではムラトミさんの一目惚れを書いていただけないでしょうか❓ (10月7日 22時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ムぺムさん» リクエストありがとうございます😊!一応夢主の設定はマネージャーで固定してるのでご希望に添えられません。気まぐれで別設定で書くこともあると思いますが…😰 リクエストも細かい設定があると書きにくいのでざっくりだと助かります… (10月7日 21時) (レス) id: ac1443d648 (このIDを非表示/違反報告)
ムぺム(プロフ) - マロンさんに妹【夢主】が居てメンバーに紹介をする。ムラトミさんが一目惚れをするこんなお話を書いていただけないでしょうか・ 【長編集、短編集】どちらでもいいです。 (10月6日 20時) (レス) id: 61713ba595 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるさ | 作成日時:2023年1月25日 2時

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