__恋する ver.2

__03 ページ11

_


あ「とりあえず、戻すか」

ゾ「ですね！」


あつきさんが床に落ちた毛布に
手を掛けると、再び私の体に巻き付ける。


「んぅ…暑いです…」

あ「我慢しよーねー？」

「なんでですか…」


眠くて頭が回らないけど、
子供扱いされてるのはわかる。なんで。


ネ「ほらもう一枚」

と「俺の毛布もあげちゃう！」


ネスととぅーしにも毛布を巻かれて
さらにとぅーし専用の毛布まで巻きつけられる。


「…いつまでこうしていれば？」

あ「さぁ？」

マ「しばらくはそれでいてね。」

「そんなぁ…」

マ「あ、作業終わらせといたよ！」

「わぁ！早い！ありがとうございます！」

マ「じゃあ、気の向くまま寝ててね！」

「……」

ム「ひまなの？」

「ひまです」

ム「じゃあ俺と一緒に動画見よ！」

「はい！！」


暇を持て余した２人で動画鑑賞会開催。

理由は分からないまま、
解散するまで毛布にくるまったまま過ごした。

まぁたまにはこんな日もいいの…かな？
仕事してなさすぎて社長に怒られそうだけど…


＊ ＊ ＊


メンバー達が各々帰っていく。

最後に残ったマロンさんに「もういいよ」と
許しを頂いたので、やっと毛布から脱出。

上着を着ると、満足気にうんうんと頷いて
目の前まで来る。


マ「もうTシャツ禁止ね？」

「Tシャツだからぐるぐる巻きにしたんですか？」

マ「うん。男には刺激が強いです。」


そう言って、コートのボタンを
上から順番にかけてくれる。


マ「誘ってるなら別だけどね？」

「…っ！誘ってません！///」

マ「ははっ、知ってます、笑」


じゃ、といいマロンさんは足早に
玄関から出ていく。

なんだったんだ……





*マロンside

みんなに見られたくなかった…なんて、
そんな恥ずかしいこと言えないよ。

ん？あつきからLINE来てる。


あ『独り占め禁止』


あつきにはバレバレか。笑




「Tシャツ(緑)」 end

▶︎別れて(白)__01→←__02

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す