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▶︎敵わない相手(黒)__01 ページ32

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*とぅーし目線

ハウスで一人で作業中に玄関が開いたと思うと、
大きいアフロを乗せたあつきさんが入ってきた。


と「お疲れ様です〜どしたんすか?」

あ「おつ〜、ちょっと編集に集中したくて」

と「なるほど」


俺とは違うテーブルにパソコンを置いて、
作業を始めるあつきさん。

俺も自分の作業に集中しよ…



* * *


あ「あ"〜おわった〜〜!!」

と「俺も〜〜!おつかれさまです!」


ほぼ同じタイミングで作業を終えた。

データの吐き出しが開始されたのを確認して、
パソコンから目を逸らすと、あつきさんがスマホを弄って
休憩モードに突入していた。


…あ、あれ聞いちゃお



と「あつきさん、変な話いいすか?」

あ「、ん?」


顔だけコチラを向けるけど、視線はスマホのまま。
あまりにも興味なさそう。



と「さくらちゃんってマネ歴どんぐらいすか?」

あ「え?なんで?」


質問した途端にスマホを床に置き、
視線をコチラに向ける。

やけに食いつきがいい。


と「いや、なんとなく…」

あ「6年くらいじゃなかったかな?」

と「ほう…」

あ「なになに。笑」

と「いやぁ、変な話なんすけど
  こう…修羅場…みたいなんなかったんすか?」

あ「修羅場?」

と「なんか恋愛のゴタゴタとか…
  さくらちゃん女性ですし。」


(可愛いし)って言葉を言いかけて飲み込む。


あ「あー……………」



あつきさんは何か心当たりがあるかのように
語尾を伸ばしたまま視線を泳がせる。



と「あったんすか!!」

あ「まぁあるっちゃあるけど………
  なんで気になるの?それ」

と「あー」


俺が、というかエスピスが推してるって話は
多分言っても問題ないと思うけどなんとなく濁す。

まぁ気づかれるだろうけど


あ「なに?狙ってんの?」


ほらね。


と「狙ってるというか、可愛いなーって感じです。
  なんかROOTSの皆はどう思ってるのか気になって。」

あ「うーん…まぁ言ってもいいけど、
  あんま言いふらしてあげないでね。」

と「??? まあ、はい」



あつきさんの含ませた言い方が妙に気になる。

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作者名:まるさ | 作成日時:2022年12月12日 11時

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