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___ Senra side






うん、うん、

って、優しく、暖かく



ぽろぽろとAの瞳から落ちてく雫を拭ってあげること、できなくて。


ズボンを強く握りしめながら相槌を打った




「ごめんね、っ…」


鼻を啜りながら謝るAに、



「………俺の方が、悪い、」



君が気持ちを教えてくれるたび、苦しくなる。



…………謝らなくてはいけないのは、俺の方。


Aの気持ち、
わかってたつもりで全然わかってなかった、
理解できてなかった。



ずっとそばに居たいから、引き止めるのに必死で、焦って。

早く真実を引き出そうとして、嘘つかせてしまったのは俺の方だ。



Aを、穢してしまっていたのも、俺だ。



ごめん、ごめん。





穢れてしまっていると、

汚い人間だと、


嘘つきだと、



自分を責める君は全然汚くなんかなくって、


寧ろ俺なんかのために、自分を犠牲にしようとして。





………ごめん、でも少し嬉しいんだ、





視線を落とす俺に、Aは




「裕太くんは悪いこと、してないよ。

だから、謝らないで、ね?」


と、また、優しさの溢れる言葉をくれる。




「それなら、Aだって悪ないし。俺に謝らんで…?」



でも俺は、こんな言葉しか返せない。





それでも「…っうん、っ、ありがと、」って、

ふわりと微笑むA。






なあ、やっぱり穢れてなんかない。




こんなに綺麗に笑う人、


俺は君以外に見たことがないし


多分君以外にはいない。






.




そして、儚く愛しい声が

汚い俺を少しだけ綺麗にしてくれる。




「………あのね、裕太くん、?


好きにしていいって、言われたから、



もう、好きにすることにしたの、」





ぽつりぽつりと落としてく言葉を、

落とさないように。


じっと、Aの瞳を見つめた。




「…たくさん迷惑かけてごめんなさいっ、



嘘もついてごめんなさい、





こんな私でいいのなら、



良ければ裕太くんの、隣にいさせてください…、っ」






.

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高瀬その(プロフ) - コメント失礼します。今日この小説を読んだのですが二人の気持ちとか凄く伝わってきて泣けるけど本当凄くいい話だなあと思いました…!これからも応援しています、頑張って下さい! (2017年12月29日 9時) (レス) id: 68845d469f (このIDを非表示/違反報告)
あまみや。(プロフ) - ルイルリ@雨傘さん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです…!!読んでいてちょっぴり胸が苦しくなるようなそんな作品を書きたかったので、本当に嬉しいです。頑張ります!ありがとうございました! (2017年8月6日 3時) (レス) id: c73d1202f1 (このIDを非表示/違反報告)
ルイルリ@雨傘 - コメント失礼します!!すごくいい話ですね!!泣ける…こんな話を書いてみたい…更新頑張ってください!!応援してます!! (2017年7月25日 12時) (レス) id: 27bfa0ba5b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あまみや。 | 作成日時:2017年1月10日 17時

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