裸の心。

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なんとなく目が覚めてしまって、
枕元に置いたスマホで時間を確認すればまだ6時半。

隣の廉はまだ気持ちよさそうに眠っていて起きる気配はない。

朝ごはんでも作ろうとそっと布団から出て冷蔵庫を見て驚いた。



「ほんとに何にもない…」


冷蔵庫の中にはジュースしか入ってなかった。

そっか。廉、料理苦手なんだった。
なんてひとりで納得。

だったらコンビニでおにぎりでもパンでも買いに行こうと思ったけど、コンビニがどこだか分からない。

廉を起こすわけにもいかないし…

取り敢えず廉が起きるまで待とう
ともう一度布団に戻った。


花火大会の時も思ったけど、廉は本当に綺麗な顔をしている。
今もそう。寝てるのにすごく綺麗な顔で。
そして、お風呂上がりの色っぽさ。

いつから男子ではなく男性になったんだろう。



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廉「…、A、起きて。」

「…ぇ、れん、」



え、どうして、わたしいつの間に？

バサッと布団から起き上がったわたしに
廉はケラケラ笑った。


廉「凄い気持ちよさそうに寝てたから起こすの可哀想って思ったけど、もうお昼やで。笑」

「ウソ…」

廉「ホント。もう11時半やで。」

「…ごめん、」

廉「ええよ全然。コンビニで飯買ってきたから食べよう。」


ああ。また廉にやらせてしまった。


「…ごめん。」

廉「何で謝るん。笑」

「昨日から廉にやってもらってばっかり…」

廉「俺がやりたくてやってんやから、気にすんな。」

「…本当にごめん、」

廉「もー。はよ食べて行くで。」

「うん、」



結局、廉が買ってきてくれたおにぎりとパンを食べた。

あーあ、何で寝ちゃったんだろう。



廉「そんな凹む？笑」

「だって、」

廉「子供みたい。笑」

「…」

廉「すっぴんだと幼いし、うん、子供や。笑」

「悪口…」






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