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あ、夜ご飯…。この様子だとろくに食べてないんだろうけど…。

紫「 お粥でもいいけどさ、それだと逆に明日動けないよね。 それより少しご飯の主張強いやつにする? 」

廉「 …それがいい 」

紫「 じゃあ作ろっか。横に立ってる?それとも座る? 」

廉「 …おんぶ 」

紫「 待って俺が心配だから座ってて? 」

廉「 …はぁい 」


渋々ソファーに座った廉。

作りながらちらちら見れば、最初の方こそこっちを見てニヤニヤしてたものの、数分後にはこてんと眠りについていて、身も心も疲れてたんだなと改めて実感する。

正直どの仕事もずらせるものじゃないし迷惑もかけてられないからここは俺が何とかしないと。

紫「 れーん、ご飯食べよ。 」

廉「 ん…、ぅ 」

紫「 ふふ、あっち行こ? 」


寝起きのぽやぽやしたままで、もぐもぐ食べてる廉は小動物みたいで可愛い。

紫「 全部食べようって頑張りすぎなくて大丈夫だからね? 」

廉「 ぁりがと、 」

食べれなかったことが理由でご飯を食べないってなって欲しくないから、少なめによそった夜ご飯。
ゆっくりだけど完食して、うとうとしていたけど何とかお風呂にも入って、今度こそ廉もゆっくり寝れる。

廉「 …台本、 」

紫「 れーん、今日は休憩しよ?心も疲れちゃうから 」

廉「 やって、めいわく、! 」

紫「 大丈夫だよ。廉は自分が思ってるより何倍も出来てるから。だから毎日頑張ってる廉の体にも心にも休憩させてあげよ? 」

廉「 っ… 」

紫「 ん、ぎゅーってして寝よっか。おやすみ、廉 」

小さい子を寝かすように、背中をトントンしながら左右に揺れてたら少しだけ重くなって、自分の揺れで俺まで眠くなったから起こさないようにベッドに寝かせて俺も横に寝転ぶ。

素直に甘えられない廉が俺の服の裾をギュッと握って寝ているから、俺は廉を抱きしめたまま寝よう。

心配しなくても俺はずっと廉と一緒にいるから、
俺たちの歩幅で、いつまでも一緒に歩いていこうね。

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作者名:ぴの | 作成日時:2023年8月26日 9時

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