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sho

最近の廉はなんか、様子が変。

何が?って言われるとうまく説明出来ないんだけど、
なんか引っかかる。違かったらただの勘違いか〜で済む程度のものでもあるんだけどね。

ドラマの撮影に加えて24時間テレビにツアーもこなすハードにも程があるスケジュールだから?でもそれならみんな一緒だし廉だけ思い詰めるようなこともそうないと思うけど……。やっぱりドラマかな。
5人での撮影の時はそういうのを感じさせないし、
俺がおかしいなって思ったのも2人でいる時だったから。

ツアーの疲れもあって廉と話す余力も無くて、帰ったらすぐに寝てしまってた俺。

でもきっと廉は、無理をしてでも仕事に穴を開けない人だから、俺が寝ている時も台本を読んでいるのだろう。
ずっと仕事モードだと、流石のアイドルでも疲れちゃう。

気づけなかった罪悪感と、何とかしないとっていう気持ちで、自ずと今日は夜更かしの日になった。


夜が深くなっても、廉は帰ってこない。

俺の眠気も限界で明日ゆっくり話そうかと思ってたその時、ようやく待ちわびた人が帰ってきた。

廉「 …しょ、お 」

紫「 おかえり。ふふ、寂しかったんでしょ。ごめんね 」

廉「 っ…、 」

数日ぶりにハグをしただけなのに、元々細い体がもっと細くなって、多分俺が力入れたら骨折れちゃう。

紫「 …廉さ、ご飯食べてる? 」

廉「 …げんきない、 」

紫「 それはさ、疲れてるから?それとも… 」

何か、思い詰めたことがあったから?って、ストレートに聞こうかと思ったけど、俺の腕の中でしくしく泣いてる廉を見たらそうやっては聞けなくて。

紫「 今の廉の心の気持ち聞かせて欲しいな。 」

廉「 ……あのな、 」


気まずそうに口を開けた廉。

その口からは、太ってるから痩せた方がいいってスタッフさんが言ってたのを聞いちゃったこと,この連日のハードスケジュールが追い打ちをかけるように廉を疲れさせちゃったみたい。

廉「 …しょお、も、きらい?おれのこときらい、なんやろ、っ 」

紫「 うん。嫌い。 」

廉「 …、 」

紫「 そうやって、決めつけるところは嫌いだよ? 」

紫「 俺は、スタッフさんにも流されないでいられる廉が好き。ありのままの廉を愛してるの。俺の気持ちも考えずに嫌いってきめつけないでよ、廉。 」

廉「 っ…グスッ 」

紫「 廉おいで? 」

紫「 …大丈夫だから、ね。 」

廉「 …ん、 」

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作者名:ぴの | 作成日時:2023年8月26日 9時

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