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廉「 しょおって、可愛いな 」
紫「 んー?かっこいいの方が嬉しいけど知ってるよ 」
廉「 んははっ、せやな。しょおはかっこええな 」
紫「 廉はもう可愛いしか似合わないよ 」
廉「 はあ?俺やってかっこええの似合うわ 」
誤魔化すように俺に可愛いって言うけど、あからさまに嬉しいのが顔に出とるしょお。
隠すの下手やなー。ドラマ沢山出とるのに。
現実の恋愛頭脳戦とかめっちゃ弱そうやな。
紫「 さっ!廉ドライブ行こ 」
廉「 相変わらず急やな…どこ行くん? 」
紫「 夜景綺麗なところ。誰にも見つからなくていい所見つけたんだよ 」
廉「 都内でもそんなとこあるんやな。楽しみやわ 」
紫「 ん、寒いからコート羽織ってこ。 」
廉「 せやな。 」
そう言って渡されたのはしょおのコート。
しょおの方がガタイがええから、華奢な俺には少しデカい。
廉「 …は? 」
紫「 廉は俺の着て? 」
廉「 お前俺の着たらミシミシ言うで 」
紫「 俺だって自分のちゃんと着ますー 」
廉「 はあよかった。 」
紫「 廉みて? 」
廉「 ………おそろい? 」
紫「 そう!廉、今日何の日か知ってる? 」
今日ロクにカレンダーも携帯も見とらんから日付感覚狂ってもうた。なんにも分からん。
紫「 クリスマスだよ。あんだけ騒いでるのに廉ってば鈍感なんだから 」
廉「 そういやそうやな。てかしょおだけには鈍感って言われた無いわ 」
紫「 まあまあ。だから廉、これはクリスマスプレゼント!紫耀サンタからの! 」
廉「 …ふふっ、ありがとう 」
紫「 メリークリスマス、廉 」
廉「 メリークリスマス、しょお 」
ああ、俺はなんて幸せなんやろう。
大好きな恋人と、一緒にいれること。
毎日を過ごす中で、俺の心がしょおの色に染まっていく。
世界で1番幸せなクリスマスやな。今日は。
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作者名:ぴの | 作成日時:2023年8月26日 9時