きみいろ (ページ7)

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sho

連日のハードスケジュールで、珍しく早く帰れた廉はお風呂に入ってご飯も食べたらゆっくりする暇もなくすぐに寝てしまった。

疲れてるもんなという気持ちと裏腹に、最近ホントに会えなくて寂しい気持ちもある。

後は廉が疲れてるとあんまりベタベタするのが苦手だからっていうのもあるんだけどね。

だからそういう時は廉が寝たあとで起こさないようにそっとぎゅーってして寝るのがお決まり。

朝もきっとそのままで、起きたら廉に怒られちゃう。

だから廉が喜ぶように、お疲れ様の気持ちも込めて
小さな箱を机の上に置いておく。

ベットで寝る廉の寝顔は綺麗で、でもどこかあどけなさが残る顔。

エアコンが効きすぎて寒いのか、布団にくるまって寝るからきゅって丸まってて小動物みたい。

それが可愛くて頭を撫でると気持ちよさそうな顔になる。
パシャと写真に収めて俺はもう少し夜を楽しむ。

紫「 …懐かし、」

部屋を出ようと思ったら、机の上にアルバムが置いてあった。

俺が付き合って2年目の記念日にプレゼントしたアルバム。
毎日の様子とか、旅行に行った時とか、ツアーで回ったところの廉とか、色んな廉が詰め込まれてる。

……廉も寂しいんじゃん、笑

素直になれないのにそれを我慢できなくてこうやって誤魔化そうとしてる。

結局バレてるから意味無いけどさ笑

明日は廉も久しぶりのオフだし、俺も用事は何も無いから、ゆっくりじっくり廉を補給して堪能しよう。

そう思うと明日が待ち遠しくて、楽しもうとした夜に終わりを告げるように俺も廉の隣で眠った。