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sho
5月23日を迎えても、俺と廉の関係が変わることは無かった。
寧ろよりお互いが好きになった気がする。
新しい事務所での生配信があった7月7日。
多くの人に見てもらった配信の後、健くんともジンとも話が弾んで、帰るのがすごく遅くなった。
事前に廉には遅くなるって伝えてあるから、そこは大丈夫だけど、なんせ寂しがり屋なうさぎさんだから今何をしてるんだろうと考え出したら止まらない。
紫「 お疲れ様でしたー 」
神「 あ、廉元気? 」
紫「 元気だよ。うち寄ってく? 」
神「 マジ?久しぶりに行こうかな〜 」
ジンはあの日以降会ってないもんなー。俺は毎日会ってるっていうか、毎日いるのが当たり前だからなんか変な感じ。
.
俺の車の中は、キンプリを流したり、俺が好きなジャンルの曲を流したりと様々だけど、今日はキンプリの気分。
神「 なんでよりによってツッパリから始まるかなぁ 」
紫「 ライブでやった時楽しかったよね 」
神「 今思うとキンプるヤンキースみたいだね笑 」
紫「 確かに!れんかいは似合わなそうだなぁ 」
神「 紫耀はバッチリ決まってたね 」
紫「 まあ…笑 」
思い出に浸りながら車を走らせて、エレベーターに乗って10階のボタンを押す。
ガチャ、と鍵を開けると可愛い足音が近づいてくる。
廉「 …おかえり、っ 」
紫「 ただいま。遅くなってごめんね 」
廉「 んーん…へいき 」
廉「 っあ!ひさしぶり…! 」
神「 久しぶり〜 相変わらずだねしょうれん 」
廉「 なんで?? 」
紫「 廉元気?って聞いてきたからさ。 」
神「 元気そうだけど……眠い? 」
廉「 最近寝るのはやかってん、こんな起きてたの久々… 」
紫「 まじで遅くなったね 」
神「 な。じゃあ廉とも会えたから俺は帰りますね〜 」
紫「 また仕事で! 」
廉「 ご飯行こー! 」
神「 うん!ばいばーい 」
.
紫「 …ん、ごめんごめん、 」
廉「 …グス 」
紫「 俺には廉しかいないから。大丈夫。 」
廉「 …何年経ってもずっと、変わらん? 」
紫「 うん、変わらずにいようよ。 」
廉「 ……うん、 」
そう言って、廉は吸い込まれるように眠りに落ちた。
全く。廉は鈍感すぎる。
こんなにも俺が廉だけを想ってるって事、気付きやしない。
でも、ちょっと廉には重すぎるかもしれないから、廉はまだ知らなくてもいいかな。
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作者名:ぴの | 作成日時:2023年8月26日 9時