深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ28)

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▽あなたside

そして、お昼休憩のタイミングで、いつもはあまり居ない阿部さんが居て、朝のことを徹底的に聞かれる。

阿「目黒のこと、どう思ってる訳？」

『めぐは、良い友達です。大学の時からなんだかんだ一緒に居て、私なんかのこと気にかけてくれてましたし。好きですよ。』

阿「それは目黒と同じ好き？」

『·····』

阿「きっとAちゃんが目黒に対して持ってる好きと目黒がAちゃんに対して抱いてる好きは別物だよ。」

なんとなく、私もそんな気がしてたから阿部さんの質問に答えられなかったんだ。

だとしたらなんで、私はあの時深澤さんの前でめぐに告白されたことを言えなかったんだ。

阿「ねぇ、Aちゃんがふっかの前で目黒に告白されたことなんで言えなかったか教えてあげよっか。」

『え、』

阿「Aちゃんが、きっとふっかのこと好きだからだよ。それは目黒がAちゃんに対して抱いてる気持ちと同じ好き。」

『いや、え、深澤さん、』

····· 深澤さんが優しいのは、私だからじゃなくて、私が " 女 " だからで、

深澤さんは誰にでも優しい、短い間ではあるけど、深澤さんと話すようになってから知ったんだ。

だけど、胸のどこかではちょっぴり期待してしまっていたところもあった。

もしかしたら私の事気になってくれてるんじゃないかって。

そう思ったら、深澤さんの行動、言動一つ一つに過剰反応してしまって、

他の女性社員に言い寄られてる深澤さんを見た時の胸のモヤモヤはきっとそう、

あぁ、そうか、

私、深澤さんが好きなのか。