深澤センパイの思惑通り。［紫］ (ページ35)

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▽あなたside

次の日、朝起きると珍しく頭痛がして、あ、これはやばいやつだなってすぐに察知。

とりあえず薬、そう思ってベットから出て歩き始めると思った以上にフラフラして歩くこともままならず、ベットへ逆戻り。

····· こりゃ無理だ、休ませてもらおう。

『けいたい、』

声出してなかったから気づかなかったけど、枯れてるし、体も暑い気がする。

阿部さんに電話をすれば声が枯れてるせいですぐに風邪を引いたんだと気付いてくれた。

『すいません、ほんとに、』

阿〈いいの、いいの。たまにはお休みも必要だし。ゆっくり休んでね。〉

『ありがとうございます』

阿〈ん、お大事に。〉

一人暮らしを始めて熱をだすレベルの風邪は初めてで、お腹は空いてるけど動く気力もなければ元気もない。

ベットから出れない。

ほんとにお腹空いてやばいときにでもどうにかしよう、そう思って気だるくなってきたのを誤魔化すかのようにもう一度目を閉じて眠りについた。