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第拾伍話「手紙」 ページ17

それに気づいたのは数年前。


ある日突然、


杏寿郎は私を見捨てた。




炎屋敷を出た後も鴉によって毎日届けられていた手紙は突然途絶えた。



返したことは一度もなかったけれど

何故途絶えたのか、でも訃報は届かなかったから気にもとめなかった。


それから数年、一度だけ届けられた手紙にはこう書かれていた。





__柱になれ__


__Aは俺よりも強い__






あぁ、だから見捨てられたのかと。


納得した。



その紙をビリビリに破いて捨てた。



返事など書かずに。





杏寿郎は強い。



私なんかよりもずっとずっと強い。





だから鬼になど、十二鬼月になど負けるはずがない。





そう思っていた。






本当に。





杏寿郎の訃報を聞いた時、私が一緒に居ればと思ってしまった。



そうすれば杏寿郎は死ななくて済んだかもしれない、と。





杏寿郎はいつも太陽みたいな人だった。


だからとても、暖かかった。

第拾陸話「手」→←第拾肆話「呼吸」



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エリ(プロフ) - 面白かったんですけど、最後どうなったのか分かんないです。煉獄さんの妹の夢主はやっぱり死んでしまったんですか?どうして鬼になってしまったのかも分かりません。長文失礼しました。 (2019年7月17日 19時) (レス) id: 5baed310b5 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - 喩え貴方を喰ろうともの女の子と思われます (2019年6月1日 18時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)
ムスメ3(プロフ) - ゆゆ湯さんへ 多分この小説は捺稀さんの別の小説の主人公の女の子が最後に出ているかと思われます。 (2019年6月1日 17時) (レス) id: a84e4bce58 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - んんん!?私の理解力がないだけかもしれないですけど、最後の方で、夢主がフードを被った夢主と同じ名前の子に殺されましたけど、どうゆうことですか?? (2019年5月26日 20時) (レス) id: 8c0a43e225 (このIDを非表示/違反報告)
捺稀(プロフ) - 紅さん» 此方の作品も読んでくださったのですねありがとうございます。紅さんのコメントを見て私はいつも嬉しく本当に助けられています。このお話を読んで頂けて、挙句煉獄さんのことも好きになって頂けて、本当に本当に嬉しいです。最後まで目を通して頂きありがとうございます (2019年5月7日 23時) (レス) id: 49f76c2279 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:捺稀 | 作者ホームページ:   
作成日時:2019年4月19日 21時

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