肆 . お別れ ページ13
・
蜜璃ちゃんと甘味処へ行って、無一郎くんに
お茶を吹きかけた翌日の事だった。
『な、何これー!?!?』
一通の手紙を手に私は無一郎くんの部屋を飛び出した。
『こっ!!胡蝶さーん!!!』
胡蝶さんの部屋の戸をスパーンッ!と勢いよく
開けると、金魚の" フグ "に餌をやっているところだった。
" フグ "っていうのは、胡蝶さんが飼っている金魚の
名前で、名前はフグだけど金魚なのである。
…ややこしい!!
「まぁ、どうしました?そんなに慌てて」
『こ、!この手紙を読んでください!!』
私から手紙を受け取ると、胡蝶さんは目を丸くさせた。
「この手紙はいつから?」
『先ほど無一郎くんの部屋を
これが置いてありました!』
手紙には、「育手の元へ行く」といった
内容が書かれていた。
行先などは何も書いていないので
同然である。
「…何も言わずに出ていくなんて。今度
会った時に
そう言って、胡蝶さんは笑顔で手紙を
くしゃっと丸めた。
……相当 怒ってると思う。
『今度……。そう、ですね』
次、会えることがあるのだろうか…。
私は俯きがちで胡蝶さんの部屋を後にした。
・
987人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
モフ猫 - 無一郎に会ってみたいー。私も無一郎になら誘拐されても許せる。 (6月7日 16時) (レス) @page36 id: f4a3fdd8a7 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 初コメ失礼します☺️ 無一郎くんの台詞アニメで早く聴きたかったので聴いた時倒れましたw破壊力半端ないですよね!? (5月13日 22時) (レス) @page38 id: f0267deeb3 (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - わわ!!わざわざありがとうございます! (2023年5月6日 13時) (レス) @page29 id: 120242e6e5 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - ……無一郎くんなら、誘拐してくれても全然いいよ!?(共感者求む) (2023年5月5日 19時) (レス) @page25 id: b75e9c1e96 (このIDを非表示/違反報告)
なっつん(プロフ) - 私もむいをおいたい、!((これからも頑張ってください! (2023年5月5日 11時) (レス) @page28 id: 120242e6e5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:海の藻さん | 作成日時:2023年4月26日 23時