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007. お兄ちゃんのばか - 1 ページ7
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( きし ゆうた くん )
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「 AA、明日いい人連れてきて
やるから楽しみに待っとけよ！ 」
昨日、うきうきした表情でそう言ってきた
私の兄、優太は、最近なんだか幸せそう。
普通の妹だったら私も嬉しくなるんだろう
けど、私は普通とはちょっと違う。
例外な感情を、お兄ちゃんに対して
持っているようなのだ。
「 えー？いい人〜？誰それ 」
「 まあまあ、明日まで待っとけって！ 」
私はもう、気づいていた。
お兄ちゃんが明日おうちに連れてくるのは、
きっとお兄ちゃんの彼女さん。
今年で大学2年になるお兄ちゃんだけど、
今まで人に自慢できるほどの恋愛を
してきたことのないこのひとは、
きっと初めて素敵な恋愛を始めて
喜びとしあわせを隠し切れないのだろう。
そしてそんなお兄ちゃんのせいで、
私は誰かを好きになることなんて出来ず。
高2になるのに、未だイコール年齢。
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作者名：ももち | 作成日時：2015年8月29日 18時
