検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:6,281 hit

ページ10

「そこまで言うなら……買う。」

「ほんと!?!」

「うん。幾ら?」

「あー、えーとね…これは、お金じゃなくて」


突然下を向いて声を唸らせる。


「なに?」

「寿命……なんだけど」

「へ?」

「これは、Aちゃんの寿命の1/4を貰うの」

「え、えぇ……」



いくら楽しくはない人生だとはいえ、1/4も死神に費やしてしまうのは気が引けた。……というかこれが普通の人間の反応だろう。


まぁ……この時の私は今思えばちょっとおかしかったよな。



「いいです。買います」

「え、本当!?」

「うん!」

「じゃあ…死神にも沢山種類があるんだけど…」


と、嬉しそうにしたユースケが持ってきたのは7色の色の瓶。

「まずこの黒いやつは、大雑把で甘えん坊でちょっと面倒臭いんだけど〜、超良い奴!!」

「ほぉ……」

「んでこの青いのは頭が良くて、人懐っこくて周りがよく見れる!天才!」

「ハイスペックだなあ…」

「そして紫色は、コミュ障だけど紳士で頼りになるんだよね〜、あとゲームが好き。ゲーム与えないとダメなの」

「ゲームかぁ……」

「緑色は男気があって〜、素直でツンデレでまっっすぐないい子!素敵!」

「ツンデレいいねぇ……」

「赤いのは〜、ドジっ子でおバカちゃん何だけど一生懸命で頑張り屋さんで、んでちょっとサイコパス!」

「ギャップ要素えぐくね……?」

「黄色いのは煩いけど暖かくて優しくて元気で他人想いなの」

「いい子じゃん…」

「で、最後の純白!は、色の通り純粋でツッコミの天才で本当に真面目なの!!!吃驚しちゃうくらい」

「関西弁でしょその人」

「さあ!どれにする!!?」



全てを話し終わって万円の笑みで微笑むユースケに思わずこっちまで笑ってしまう。

うぅん……そうだなあ。

ー→←ー



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (15 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
57人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ゆうか(プロフ) - とても面白かったです🌟それと、ルームシェアのしょうせつを読みたいんですが、パスワードとはなんですか…? (2021年12月31日 1時) (レス) id: 9fd1320a86 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ぎょ | 作成日時:2019年10月27日 22時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。