ラ･ムエルテの摩訶不思議商店 (ページ8)

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「しっ、死んでるとか…っそんなのあるわけ！！」

「だってほんとなんだもーん」

「じゃあ……なんで生きてるんですか…」

「死んでから死神に生まれ変わったの。」

「え……なんで」

「それはまだ言えないかな～」と楽しそうに話したユースケ(片仮名発音であながち間違ってないのかも知れない)は店内をぐるりと1周する。

「んで、どーすんのその…」

次に私の前に立った時には手に虫眼鏡の様な道具を持っていて其れを私のお腹辺りに当てる。

「わっ、ちょ！何するの変ッ態！！」

「大丈夫君みたいな生意気な女子高生には興味無いから」

それからその虫眼鏡を10秒間くらい見つめてニヤニヤしながら私に向き直す。なんなんだこの人。この人が最近噂されている不審者なのでは無いかとも思えてくる。

「加東愛莉？」

「え゛っっ」

「はは、そんな分かりやすい反応されてもね～、君嘘つけないタイプでしょ」

「てか……何なんですかその卑猥な道具」

「人聞き悪……これはね～、此処に尋ねてきた人の頭の中を見れるの。」

「へぇ…なのにお腹除くんですか？」

「また変態とかいうんでしょ…」

「言いますけど。加東愛莉を消せる都合のいい道具でもあるんですか？」

ユースケは「やっと食いついたか」と言わんばかりの満足気な表情をする。
人に言う割にこの人も相当分かりやすいな…と思いながら次の言葉を待った。ここで無駄口叩いても時間が潰れるだけだと思った。