今日:1 hit、昨日:2 hit、合計:25,952 hit
小｜中｜大
8. ページ8
.
.
ギシ、と小さな音をたてて軋むベッド
重みで微かに沈んだマットが
ふたりの距離を自然に縮めて
「ん、手越くん...」
手『なーに、A』
羞恥からか軽く俺の胸を押す君に
優しい声をかけながら
何度も口付けを繰り返す
ちゅ、ちゅ..と微かなリップ音だけが響く部屋
シャワールームの壁は
ガラス張りになっていて
手『..シャワー、浴びてくる？』
それを察してるであろう君に
意地悪く、そう問い掛ける
「..見ない？」
手『どうだろ』
「やだ」
手『嘘、待ってるから行っておいで』
小さく笑って綺麗な髪をポンポンと撫でれば
照れ隠しをするように
そそくさと立ち上がる君
「みたらおこる」
手『どーせ後で全部みるけど』
「そういうとこ嫌い」
俺の言葉をそう途中で振り切って
脱衣場の扉をしめる君に
愛しさが募って
思わず小さく頬が緩んだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 118人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：るあさん | 作成日時：2017年9月9日 10時
