永遠時計〜僕がいる〜"3"

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今までありがとう、なんて







俺そんなかっこいい言葉言えないよ。









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病院の屋上へと

ゆっくり上がっていき、









真冬の寒い外、

凍える余裕もなく出た。









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屋上に来ると、、、









高校の時、

俺の弁当からAが卵焼きをつまんで食べたのを思い出す。









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あ『ん〜っ！

甘くて美味しいね！




…………ねぇねぇ(笑)』









『ん？』









あ『本当は立場逆じゃない？(笑)』









『立場？』









あ『映画とかドラマとかではさ、


男子が女子のつまみ食いして

あー！私の食べないでよー！最後の1個だったのにー！



…的なのよくあるじゃん？(笑)』









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確かあの時、






付き合って間もなかった時だったな。。。。









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思い出すと余計泣くってわかってながらも

どうしても脳裏に焼き付いているから

Aのすべて蘇ってくる。









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「はぁ………。」









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大きい溜息を

空に向かって吐く。









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すると、

白い粉がひらひらと舞い降りた。









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「……雪だ、」









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手に落ちた雪化粧は

じわっと俺の体温で溶けていく。









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